高圧受電設備の単線結線図において、責任分界点に設けた区分開閉器(PAS)の内部に組み込まれ、地絡事故時に流れる零相電流を検出する機器はどれか。
- ①零相変流器(ZCT)
- ②変流器(CT)
- ③計器用変圧器(VT)
- ④計器用変圧変流器(VCT)
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詳細解説
区分開閉器(PAS)の内部には零相変流器(ZCT)が組み込まれ、三相の電流のベクトル和(零相電流)を検出します。健全時は三相の電流の和がゼロになりますが、地絡が起きると電流の一部が大地へ逃げるため和がゼロにならず、そのズレをZCTが拾って地絡継電器を動作させ、PASを開放します。
変流器(CT)は各相の大きな電流を5Aなどの扱いやすい値に変換する機器で、過電流継電器と組み合わせて短絡・過負荷保護に使います。計器用変圧器(VT)は高電圧を110Vに下げて計器に送る機器です。計器用変圧変流器(VCT)は電力会社の取引用電力量計に電圧と電流を同時に送る機器で、いずれも地絡検出はしません。
「零相=三相の和のズレ=地絡」と結び付けて覚えると混同しません。
他の選択肢が不適切な理由
変流器は各相の電流を一相ずつ取り出して変換する機器なので、三相を合わせた和がずれたかどうかという情報そのものを取り出すことができません。計器用変圧器は電圧を下げて計器へ送る機器で、電流を検出する働きを持ちません。計器用変圧変流器は取引用の電力量を計るために電圧と電流を同時に取り出す機器であり、事故を検出して保護装置を動かすことを目的とした機器ではありません。