架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CVケーブル)に生じる代表的な絶縁劣化現象で、絶縁体内部に水分が侵入して樹枝状の劣化が進むものは。
- ①水トリー劣化
- ②トラッキング
- ③コロナ放電
- ④フラッシオーバ
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詳細解説
水トリー劣化は、CVケーブルの絶縁体(架橋ポリエチレン)に水分が侵入し、電界の作用で樹木の枝のような微小な水の通路が広がっていく現象です。地中の管路や湿気の多い場所に布設されたケーブルで進行し、最終的に絶縁破壊を招きます。
トラッキングは、ほこりと湿気が付着した絶縁物の表面に炭化した導電路ができる現象で、コンセント周りの火災原因として知られます。コロナ放電は高電界部の空気が部分的に絶縁破壊する現象、フラッシオーバは絶縁物の表面を伝わって起きる閃絡です。
水トリーは外観からは分からないため、診断試験による早期発見が重要です。
他の選択肢が不適切な理由
これらはいずれも絶縁物の表面や周囲の空気で起こる現象であり、絶縁体の内部に水分が入り込んで少しずつ広がっていく劣化とは、起きる場所も進み方も異なります。表面に導電性の通路ができる現象は、ほこりと湿気が付着した箇所で進みます。高い電界の部分で空気が部分的に破壊される現象や、表面を伝って一瞬で起きる閃絡は、長い年月をかけて進行する劣化を表す言葉ではありません。