自家用電気工作物の保安上の責任分界点付近に施設する区分開閉器として、地絡継電装置付き高圧交流負荷開閉器(GR付PAS)を用いる場合の説明として、最も適切なものはどれか。
- ①構内の地絡事故を検出して自動で開放し、波及事故を防ぐ
- ②構内の短絡電流を直接遮断できるので遮断器を省略できる
- ③電力量を計量するために電力会社が施設する装置である
- ④常時は開路しておき、停電が起きたときだけ閉路して使う
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詳細解説
GR付PASは、電力会社と需要家の保安上の責任分界点付近、多くは構内第1柱に施設する区分開閉器である。構内で地絡事故が起きると、内蔵の零相変流器(地絡電流を検出するための変成器)が動作して開閉器を自動で開放し、事故点を配電線から切り離す。これにより同じ配電線につながる他の需要家まで停電させる波及事故を防げる。
PASは名前のとおり負荷開閉器であり、短絡電流を遮断する能力はない。短絡時は内部のSOG制御装置が開放を一時的に禁止し、配電用変電所の遮断器が動作して線路が無電圧になってから開く。
計量のための機器ではないので電力量計と混同しないこと。「地絡は自分で切り、短絡は切らずに待つ」と整理して覚えるとよい。
他の選択肢が不適切な理由
常時は開いておくという運用では平常時に受電できず、区分開閉器としての役目を果たさない。この機器は常時閉じておき、事故のときだけ開くものである。負荷開閉器である以上、能力を超える短絡電流を切れば機器自体が壊れて事故を広げてしまう。電力量の計量は電力会社が別に取り付ける計器の仕事である。