揚水ポンプ用電動機の所要出力P〔kW〕を求める式として正しいものは。ただし、Qは揚水量〔m³/s〕、Hは全揚程〔m〕、ηはポンプの効率とし、余裕係数は考えないものとする。
- ①P=9.8QH/(60η)
- ②P=9.8QHη
- ③P=60QH/(9.8η)
- ④P=9.8QH/η
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詳細解説
水を持ち上げるのに必要な仕事率は、1秒あたりに持ち上げる水の質量に重力加速度と高さを掛けたものです。水1m³の質量は1000kgなので、Q〔m³/s〕、H〔m〕のとき理論上の動力は 1000×9.8×Q×H〔W〕=9.8QH〔kW〕となります。
実際のポンプには損失があるため、電動機が出すべき出力は理論動力を効率ηで割り、P=9.8QH/η〔kW〕となります。
60で割る形の式は、揚水量が毎分〔m³/min〕で与えられたときに秒に直すためのもので、本問のように毎秒で与えられている場合には不要です。
効率を分子に掛ける式は、損失があるほど出力が小さくてよいことになり不合理です。
係数9.8は重力加速度に由来する数値だと押さえておきます。
他の選択肢が不適切な理由
60で割る形の式は、揚水量が毎分で与えられたときに毎秒へ直すためのもので、本問のように毎秒で与えられている場合には不要です。効率を分子に掛ける式は、損失が大きいほど必要な出力が小さくてよいという不合理を生みます。60を分子に、9.8を分母に置いた式も、重力加速度に由来する係数の位置が逆で、水を持ち上げる仕事の大きさを表せません。