交流回路における力率の定義として正しいものはどれか。
- ①有効電力を皮相電力で除した値である
- ②無効電力を皮相電力で除した値である
- ③皮相電力を有効電力で除した値である
- ④有効電力を無効電力で除した値である
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詳細解説
皮相電力とは電圧と電流の積で表される見かけ上の電力〔V・A〕、有効電力とは実際に仕事として消費される電力〔W〕である。力率はこの二つの比で、有効電力÷皮相電力=cosθ と定義される。
無効電力を皮相電力で割った値は力率ではなく無効率(sinθ)である。皮相電力を有効電力で割った値は力率の逆数にあたり、1以上の値になるので力率にはなり得ない。有効電力を無効電力で割った値は正接(tanθ)に相当する。
力率は0から1までの値をとり、1に近いほど供給された電力が無駄なく仕事に変わっていることを表す。
他の選択肢が不適切な理由
無効電力を皮相電力で割った値は無効率であり、力率とは2乗の和が1になる別の量である。皮相電力を有効電力で割った値は必ず1以上となり、0から1までの範囲に収まる力率の定義と相いれない。有効電力を無効電力で割った値は位相角の正接にあたり、力率0.8のときは1.33となって1を超える。どの二つの電力の比なのかを、単位のWとV・Aで確かめたい。