黄色ブドウ球菌による食中毒についての説明として、正しいものはどれか。
- ①人の手指とは関係がなく、主に缶詰が原因となる
- ②菌は海水中にすみ、真水で洗えば確実に死滅する
- ③潜伏期間は1〜7日と長く、発熱が主な症状である
- ④つくられる毒素は熱に強く、加熱で分解されにくい
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黄色ブドウ球菌は、人の皮膚、鼻やのど、特に手指の傷の化膿した部分に多くいる細菌です。食品の中で増えるときにエンテロトキシンという毒素をつくり、これを食べることで食中毒が起こります。エンテロトキシンは熱に強く、100℃で30分加熱しても分解されないため、いったん毒素ができてしまうと加熱しても防げません。潜伏期間は約3時間(1〜5時間)と短く、激しい吐き気・嘔吐・腹痛が主な症状で、発熱はほとんどありません。おにぎり、弁当、和菓子などが主な原因食品です。
他の選択肢が不適切な理由
・海水中にすみ真水で死滅:腸炎ビブリオの説明です。
・潜伏期間1〜7日で発熱が主:カンピロバクターの特徴に近い説明です。
・手指と関係がなく缶詰が原因:黄色ブドウ球菌は手指から食品を汚染します。缶詰はボツリヌス菌の原因食品です。
覚え方のポイント
「黄色ブドウ球菌=手指の傷・おにぎり・毒素は熱に強い・潜伏期間が短い・嘔吐」と覚えます。予防の中心は「菌を付けない」ことです。