2026年版・2-3

食品学:動物性食品の一問一答

調理師試験「食品学」から、食品学:動物性食品に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験も多くの地域で四肢択一式のマークシートで出題されます。ここでも4択で出題しています。

問12-3

食肉の「熟成」についての説明として、最も適当なものはどれか。

  • ①死後硬直が解けた後に、酵素の働きで柔らかくうま味が増す
  • ②と畜直後の肉が最も柔らかく、時間とともに硬くなり続ける
  • ③肉を塩漬けにしてくん煙し、長く保存できるようにする加工
  • ④肉を高温で加熱して、表面を固めてうま味を閉じ込める操作
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正解 ①死後硬直が解けた後に、酵素の働きで柔らかくうま味が増す
解説
家畜をと畜すると、しばらくして筋肉が硬くなる「死後硬直」が起こります。その後、肉の中の酵素の働きで硬直が解け(解硬)、さらにたんぱく質が分解されて肉が柔らかくなり、うま味成分(イノシン酸や遊離アミノ酸)が増えます。これを「熟成」といいます。熟成に必要な期間は、低温(0〜4℃程度)で、牛肉では10日前後、豚肉で数日、鶏肉では半日〜1日程度とされます。

他の選択肢が不適切な理由
・と畜直後が最も柔らかく硬くなり続ける:死後硬直の後、解硬と熟成によって再び柔らかくなります。
・塩漬けとくん煙:ハム・ベーコンなどの食肉製品の加工の説明です。
・高温で表面を固める:ステーキを強火で焼いて焼き色を付けるような調理操作の説明です。熟成は加熱せずに低温で置き、肉の中の酵素の働きで柔らかくする過程です。

覚え方のポイント
「と畜→死後硬直(硬い)→解硬→熟成(柔らかく、おいしく)」の流れで覚えます。硬直中の肉を調理すると硬くて味も劣る点も押さえましょう。
問22-3

牛乳のたんぱく質の約8割を占めるものはどれか。

  • ①コラーゲン
  • ②ラクトアルブミン
  • ③カゼイン
  • ④オボアルブミン
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正解 ③カゼイン
解説
牛乳のたんぱく質は約3%で、そのうち約8割がカゼイン、残りの約2割が乳清(ホエイ)たんぱく質(β-ラクトグロブリン、α-ラクトアルブミンなど)です。カゼインは、酸や、凝乳酵素のレンネット(キモシン)によって固まる性質があり、チーズやヨーグルトはこの性質を利用して作られます。牛乳にレモン汁などの酸を加えると固まるのも、カゼインが凝固するためです。

他の選択肢が不適切な理由
・ラクトアルブミン:乳清(ホエイ)たんぱく質の一つです。乳清たんぱく質は全部合わせても牛乳のたんぱく質の約2割で、約8割はカゼインです。
・コラーゲン:動物の皮や骨、腱などに多いたんぱく質で、長時間加熱するとゼラチンになります。
・オボアルブミン:卵白の主なたんぱく質です。

覚え方のポイント
「牛乳=カゼイン(酸とレンネットで固まる)」「卵白=オボアルブミン」「皮・骨・すじ=コラーゲン」と、食品と主なたんぱく質を組で覚えましょう。
問32-3

卵黄に含まれ、マヨネーズを作るときに油と酢を分離させずに混ぜ合わせる(乳化させる)働きをするものはどれか。

  • ①リゾチーム
  • ②オボアルブミン
  • ③レシチン
  • ④アビジン
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正解 ③レシチン
解説
卵黄に含まれるレシチンは、リン脂質の一種で、1つの分子の中に水になじむ部分と油になじむ部分を持っています。このため、本来は混ざり合わない油と酢(水)の間に入り込み、油を細かな粒にして水の中に分散させる乳化剤として働きます。マヨネーズは、この働きを利用した「水中油滴型(O/W型)」のエマルションです。

他の選択肢が不適切な理由
・オボアルブミン:卵白の主なたんぱく質で、加熱すると固まります。
・リゾチーム:卵白に含まれる、細菌の細胞壁を分解する酵素です。
・アビジン:卵白に含まれるたんぱく質で、ビタミンの一種(ビオチン)と結びつく性質があります。

覚え方のポイント
「卵黄のレシチン=乳化剤」と覚えます。乳化には2つの型があり、マヨネーズ・牛乳・生クリームは水の中に油が散らばる「水中油滴型(O/W)」、バター・マーガリンは油の中に水が散らばる「油中水滴型(W/O)」です。
問42-3

鶏卵の鮮度についての説明として、正しいものはどれか。

  • ①古くなると気室が大きくなり、水に入れると浮きやすい
  • ②古くなると気室が小さくなり、水に入れると沈みやすい
  • ③新しい卵ほど、割ったとき卵白が平たく広がりやすい
  • ④新しい卵ほど、卵黄が平らで膜が破れやすい
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正解 ①古くなると気室が大きくなり、水に入れると浮きやすい
解説
鶏卵は、時間がたつと殻の小さな穴(気孔)から水分や二酸化炭素が抜け、とがっていないほう(鈍端部)にある気室が大きくなります。このため比重が小さくなり、水(または食塩水)に入れると浮きやすくなります。また、割ったときの状態でも鮮度が分かり、新しい卵は卵黄が盛り上がり、濃厚卵白もこんもりと盛り上がっています。古い卵は濃厚卵白が水っぽくなって広がり、卵黄も平たくなります。

他の選択肢が不適切な理由
・古くなると気室が小さくなる:逆で、古くなるほど気室は大きくなります。
・新しい卵ほど卵白が平たく広がる:新しい卵は濃厚卵白が多く、盛り上がっています。
・新しい卵ほど卵黄が平ら:新しい卵ほど卵黄は丸く盛り上がり、膜もしっかりしています。

覚え方のポイント
「古い卵=気室大・浮く・卵白が広がる・卵黄が平ら」と覚えます。卵白の高さを使う鮮度の指標にハウユニット、卵黄の高さを使う指標に卵黄係数があります。
問52-3

魚の身の色の違いについての説明として、正しいものはどれか。

  • ①赤身魚は白身魚に比べて一般に身が柔らかく淡泊である
  • ②たいやひらめは色素たんぱく質が多い赤身魚である
  • ③さけの身の赤色はミオグロビンによるものである
  • ④まぐろやかつおは色素たんぱく質が多い赤身魚である
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正解 ④まぐろやかつおは色素たんぱく質が多い赤身魚である
解説
魚は身の色によって赤身魚と白身魚に分けられます。まぐろ、かつお、ぶり、さばなどは、筋肉に色素たんぱく質(ミオグロビンなど)を多く含む赤身魚で、回遊して長い距離を泳ぐ魚に多いのが特徴です。たい、ひらめ、かれい、たらなどは色素たんぱく質の少ない白身魚です。

他の選択肢が不適切な理由
・たいやひらめが赤身魚:たい・ひらめは白身魚です。
・さけの身の赤色はミオグロビン:さけやますの身の赤色は、餌のえびなどに由来するカロテノイド系の色素(アスタキサンチン)によるもので、さけは分類上は白身魚です。
・赤身魚のほうが柔らかく淡泊:一般に、白身魚のほうが脂肪が少なく淡泊な味です。赤身魚は味が濃く、鮮度が落ちやすい傾向があります。

覚え方のポイント
「長い距離を泳ぐ回遊魚=赤身」「あまり泳ぎ回らない海底近くの魚=白身」と覚えます。さけは「身が赤いのに白身魚」という点が定番のひっかけです。
問62-3

いわし・さばなどの青魚に多く含まれる、n-3系の多価不飽和脂肪酸はどれか。

  • ①リノール酸
  • ②ドコサヘキサエン酸
  • ③オレイン酸
  • ④パルミチン酸
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正解 ②ドコサヘキサエン酸
解説
いわし、さば、さんま、ぶりなどの青魚の脂には、n-3系多価不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)とイコサペンタエン酸(IPA、エイコサペンタエン酸=EPAとも)が多く含まれています。これらは血液中の中性脂肪を減らすなど、生活習慣病の予防に役立つとされています。一方、不飽和の度合いが高いため酸化しやすく、干物などは酸化による劣化(油焼け)に注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・リノール酸:n-6系の多価不飽和脂肪酸で、大豆油やコーン油などの植物油に多く含まれます。
・オレイン酸:一価不飽和脂肪酸(n-9系)で、オリーブ油などに多く含まれます。
・パルミチン酸:飽和脂肪酸で、肉の脂やパーム油などに多く含まれます。

覚え方のポイント
「青魚=n-3系のDHA・IPA」「植物油=n-6系のリノール酸」「オリーブ油=オレイン酸」「肉の脂=飽和脂肪酸」と、脂肪酸と多い食品を組で覚えましょう。
問72-3

魚の鮮度の化学的な指標として用いられる「K値」についての説明として、正しいものはどれか。

  • ①値が大きいほど鮮度が良い
  • ②値が小さいほど鮮度が良い
  • ③魚の脂肪の酸化の程度を表す
  • ④魚に付着した細菌の数を表す
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正解 ②値が小さいほど鮮度が良い
解説
魚の筋肉中のATP(アデノシン三リン酸)は、死後、酵素の働きで、ADP→AMP→イノシン酸(IMP)→イノシン→ヒポキサンチンの順に分解されていきます。K値は、ATPとその分解物全体に占める、イノシンとヒポキサンチン(分解が進んだ物質)の割合を%で表したもので、値が小さいほど分解が進んでいない、つまり鮮度が良いことを示します。一般に、刺身用には20%以下程度が目安とされます。

他の選択肢が不適切な理由
・値が大きいほど鮮度が良い:逆で、値が大きいほど鮮度が落ちています。
・脂肪の酸化の程度:K値はATPの分解の程度を表すもので、脂肪の酸化の指標(過酸化物価など)ではありません。
・付着した細菌の数:K値は細菌数ではなく、魚の筋肉の成分の変化を表します。

覚え方のポイント
「K値は小さいほど新鮮」と覚えます。うま味成分のイノシン酸は分解の途中でできるため、鮮度の良い魚はうま味も多い、というつながりも押さえましょう。
問82-3

わが国で市販されている牛乳の殺菌方法として、最も多く用いられているものはどれか。

  • ①低温保持殺菌法
  • ②高温短時間殺菌法
  • ③放射線照射殺菌法
  • ④超高温瞬間殺菌法
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正解 ④超高温瞬間殺菌法
解説
牛乳の殺菌方法には、低温保持殺菌法(LTLT:63〜65℃で30分間)、高温短時間殺菌法(HTST:72℃以上で15秒以上)、超高温瞬間殺菌法(UHT:120〜150℃で1〜3秒程度)などがあります。わが国で市販されている牛乳の多くは、効率よく大量に処理できる超高温瞬間殺菌法で殺菌されています。なお、常温で長期保存できるロングライフ牛乳(LL牛乳)は、超高温で殺菌した牛乳を無菌的に容器に詰めたものです。

他の選択肢が不適切な理由
・低温保持殺菌法:風味が変わりにくい方法ですが、処理に時間がかかり、市販品の主流ではありません。
・高温短時間殺菌法:72℃以上で15秒以上加熱する方法で、風味を生かしたい一部の牛乳で用いられます。市販の牛乳で最も多いのは超高温瞬間殺菌法です。
・放射線照射殺菌法:わが国では牛乳の殺菌に用いられていません(食品への放射線照射は、じゃがいもの発芽防止のみ認められています)。

覚え方のポイント
「低温保持=63℃30分」「超高温瞬間=120〜150℃で数秒」と、温度と時間の組合せで覚えます。日本の主流は超高温瞬間殺菌です。
問92-3

乳製品とその製造に関わるものの組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①チーズ−レンネット
  • ②ヨーグルト−酢酸菌
  • ③バター−レンネット
  • ④練乳−乳酸菌
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正解 ①チーズ−レンネット
解説
ナチュラルチーズは、牛乳に乳酸菌と凝乳酵素のレンネット(主成分はキモシン)を加えてカゼインを固め、水分(乳清)を除いて熟成させて作ります。ヨーグルトは、牛乳などを乳酸菌で発酵させて作ります。バターは、牛乳から分離したクリームを激しくかき混ぜて(チャーニング)、乳脂肪を集めて練り固めたものです。

他の選択肢が不適切な理由
・ヨーグルト−酢酸菌:ヨーグルトは乳酸菌で作ります。酢酸菌は酢の製造に使われます。
・バター−レンネット:バターはクリームを撹拌して乳脂肪を集めて作るもので、カゼインを固めるレンネットは使いません(発酵バターは乳酸菌を使います)。レンネットを使うのはチーズです。
・練乳−乳酸菌:練乳(コンデンスミルク)は牛乳に砂糖を加えるなどして濃縮して作るもので、乳酸菌による発酵は行いません。乳酸菌を使うのはヨーグルトやチーズです。

覚え方のポイント
発酵食品と微生物は組で覚えます。「ヨーグルト・チーズ=乳酸菌」「みそ・しょうゆ・酒=こうじ菌」「納豆=納豆菌」「酢=酢酸菌」「パン・ビール=酵母」です。
問102-3

牛肉の部位のうち、最も柔らかく脂肪が少ないため、ステーキなどに適するとされる部位はどれか。

  • ①すね
  • ②ばら
  • ③ヒレ
  • ④ネック
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正解 ③ヒレ
解説
ヒレ(テンダーロイン)は、腰の内側にある部位で、あまり運動しない筋肉のため、牛肉の中で最も柔らかく、脂肪も少ない部位です。1頭からとれる量が少なく高級で、ステーキやカツレツなどの、短時間で加熱する料理に適しています。

他の選択肢が不適切な理由
・すね:よく動かす足の部位のため、筋肉のすじ(結合組織)が多く硬い肉です。長時間煮込むとコラーゲンがゼラチンに変わって柔らかくなるため、シチューやスープに向きます。
・ばら:あばら骨の周りの部位で、赤身と脂肪が層になっています。煮込みや焼き肉に使われます。
・ネック:首の部位で、よく動かすため硬く、煮込みやひき肉に使われます。

覚え方のポイント
「よく動かす部位(すね・ネック)=すじが多く硬い=煮込み向き」「動かさない部位(ヒレ)=柔らかい=短時間の加熱向き」と、部位の動きで考えると覚えやすくなります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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