2026年版・1-5

公衆衛生:感染症と予防の一問一答

調理師試験「公衆衛生学」から、公衆衛生:感染症と予防に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験も多くの地域で四肢択一式のマークシートで出題されます。ここでも4択で出題しています。

問11-5

感染症が成立するための3つの要因の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①感染源・感染経路・感受性宿主
  • ②病原体・潜伏期間・治療方法
  • ③感染源・予防接種・獲得免疫
  • ④感染源・感染経路・潜伏期間
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正解 ①感染源・感染経路・感受性宿主
解説
感染症は、(1)病原体を持つ感染源(患者、保菌者、感染した動物、汚染された食品など)、(2)病原体が人に伝わる感染経路(接触、飛沫、空気、経口など)、(3)病原体に対して抵抗力が弱く、感染を受け入れてしまう感受性宿主(人)の3つがそろったときに成立します。感染症の予防は、この3つのいずれかを断つことで行います。

他の選択肢が不適切な理由
・病原体・潜伏期間・治療法:潜伏期間は感染してから発症までの時間、治療法は発症した後の対応で、どちらも感染が成り立つかどうかを決める要因ではありません。3要因は感染源・感染経路・感受性宿主です。
・感染源・予防接種・免疫:予防接種や免疫は感受性宿主への対策に関わるもので、要因そのものの並びではありません。
・感染源・感染経路・潜伏期間:前の2つは合っていますが、潜伏期間は感染してから発症するまでの時間で、感染が成り立つための要因ではありません。3つ目は、病原体を受け入れてしまう人の側の「感受性宿主」です。

覚え方のポイント
対策も3つに分けて覚えます。感染源対策(患者の早期発見・治療・隔離、食品の加熱)、感染経路対策(手洗い、器具の消毒、上下水道の整備)、感受性対策(予防接種、栄養・休養による抵抗力の向上)です。
問21-5

主に飲食物を介して口から感染する(経口感染する)感染症はどれか。

  • ①結核
  • ②破傷風
  • ③A型肝炎
  • ④インフルエンザ
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正解 ③A型肝炎
解説
A型肝炎は、A型肝炎ウイルスに汚染された飲食物(生の貝類など)や水を口にすることで感染する経口感染症です。潜伏期間は2〜6週間程度と長く、発熱、だるさ、黄疸などの症状が出ます。感染症法では四類感染症に分類されています。経口感染症には、ほかにコレラ、細菌性赤痢、腸チフス、腸管出血性大腸菌感染症、ノロウイルスによる感染性胃腸炎などがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・結核:結核菌を含む飛沫核を吸い込むことで感染する空気感染(飛沫核感染)です。
・破傷風:傷口から土の中などの破傷風菌が入ることで感染します。
・インフルエンザ:主にせきやくしゃみの飛沫によって感染する飛沫感染です。

覚え方のポイント
経口感染症は「水と食べ物」がカギで、調理従事者の手洗いや食品の十分な加熱で防げるものが多くあります。B型・C型肝炎は血液などを介して感染する点で、A型・E型肝炎(経口感染)と区別しましょう。
問31-5

感染症法で「三類感染症」に分類されているものはどれか。

  • ①結核
  • ②エボラ出血熱
  • ③パラチフス
  • ④インフルエンザ
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正解 ③パラチフス
解説
感染症法第6条は、感染力や重篤性などに基づいて感染症を分類しています。三類感染症は、コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフスの5つで、いずれも飲食物を介して集団発生を起こしうる感染症です。三類感染症の患者や無症状病原体保有者は、飲食物に直接接触する業務への就業が制限されることがあります(同法第18条)。

他の選択肢が不適切な理由
・エボラ出血熱:一類感染症です。
・結核:二類感染症です。
・インフルエンザ:鳥インフルエンザや新型インフルエンザ等感染症を除き、五類感染症です。

覚え方のポイント
三類は「食べ物でうつる腸の病気5つ(コレラ・赤痢・O157などの腸管出血性大腸菌・腸チフス・パラチフス)」と覚えます。調理の仕事に直結する分類なので、試験でもよく問われます。
問41-5

感染症法に基づく就業制限により、飲食物に直接接触する業務に従事してはならないとされることがある者として、正しいものはどれか。

  • ①細菌性赤痢の保菌者
  • ②A型肝炎の患者
  • ③インフルエンザの患者
  • ④麻しんの患者
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正解 ①細菌性赤痢の保菌者
解説
感染症法第18条により、一類感染症の患者と、二類感染症・三類感染症・新型インフルエンザ等感染症の患者または無症状病原体保有者は、都道府県知事から通知を受けた場合、感染症ごとに厚生労働省令で定める業務に、病原体を保有しなくなるまでなどの期間、従事してはなりません。三類感染症(コレラ・細菌性赤痢・腸管出血性大腸菌感染症・腸チフス・パラチフス)では、飲食物の製造・販売・調製・取扱いの際に飲食物に直接接触する業務が対象です(同法施行規則第11条)。症状のない保菌者(無症状病原体保有者)も対象になる点が重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・A型肝炎の患者:A型肝炎は四類感染症です。感染症法第18条の就業制限の対象は一類〜三類と新型インフルエンザ等感染症なので、法律上の就業制限はかかりません(衛生管理上は、調理に従事させないのが基本です)。
・インフルエンザの患者:季節性インフルエンザは五類感染症で、感染症法の就業制限の対象外です(学校保健安全法による出席停止は別の決まりです)。
・麻しんの患者:麻しんは空気感染する感染力の強い病気ですが、感染症法の分類は五類感染症で、同法の就業制限の対象外です。

覚え方のポイント
法律上の就業制限の対象は「一類〜三類と新型インフルエンザ等感染症」です。ただし、法律の対象でなくても、下痢や嘔吐の症状がある人やノロウイルスに感染した人は、調理に直接従事させないのが衛生管理の基本です。
問51-5

感染症法で「一類感染症」に分類されているものはどれか。

  • ①コレラ
  • ②E型肝炎
  • ③結核
  • ④ペスト
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正解 ④ペスト
解説
一類感染症は、感染力や、かかった場合の重篤性などから判断して、危険性が極めて高い感染症で、エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱の7つです(感染症法第6条第2項)。患者は、原則として第一種感染症指定医療機関などに入院して治療を受けます。

他の選択肢が不適切な理由
・コレラ:三類感染症です。
・結核:二類感染症です。
・E型肝炎:四類感染症で、豚や野生の鹿・いのししの肉や内臓を生や加熱不十分で食べることで感染することがあります。

覚え方のポイント
一類は「出血熱の仲間(エボラ・クリミアコンゴ・南米・マールブルグ・ラッサ)+痘そう+ペスト」です。「出血熱とペストと痘そう」と覚えましょう。
問61-5

感染症対策のうち、「感染経路対策」に当たるものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①患者を早期に発見して治療や隔離を行う
  • ②調理の前やトイレの後に石けんで手を洗う
  • ③予防接種を受けて病気への抵抗力を高める
  • ④十分な睡眠と栄養で体の抵抗力を高める
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正解 ②調理の前やトイレの後に石けんで手を洗う
解説
感染症の予防対策は、感染成立の3要因に対応して、感染源対策、感染経路対策、感受性宿主対策に分けられます。感染経路対策は、病原体が人に伝わる道筋を断つもので、手洗い、マスクの着用、器具や設備の洗浄・消毒、上下水道の整備、ねずみや衛生害虫の駆除などがあります。調理従事者の手洗いは、手指を介して病原体が食品に移るのを防ぐ、最も基本的な感染経路対策です。

他の選択肢が不適切な理由
・患者の早期発見・治療・隔離:病原体を出す人への対策なので、感染源対策です。
・予防接種:人の側の抵抗力を高める感受性宿主対策です。
・睡眠と栄養:人の側の抵抗力を高める感受性宿主対策です。

覚え方のポイント
「源(もと)を断つ」「道を断つ」「人を強くする」の3つです。手洗い・消毒は「道を断つ」、予防接種は「人を強くする」と分類できるようにしましょう。
問71-5

病原体を含む飛沫の水分が蒸発した小さな粒子(飛沫核)が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染する「空気感染」を起こす感染症はどれか。

  • ①A型肝炎
  • ②結核
  • ③腸チフス
  • ④日本脳炎
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正解 ②結核
解説
空気感染(飛沫核感染)は、患者のせきやくしゃみで出た飛沫の水分が蒸発してできた小さな粒子(飛沫核)が、長時間空気中を漂い、それを吸い込むことで感染するものです。結核、麻しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)が代表的です。同じ部屋にいるだけで感染することがあるため、換気などの対策が重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・A型肝炎:飲食物を介して感染する経口感染です。
・腸チフス:飲食物を介して感染する経口感染です。
・日本脳炎:ウイルスを持つ蚊に刺されることで感染する、節足動物媒介感染です。

覚え方のポイント
空気感染は「結核・麻しん・水痘」の3つを覚えます。飛沫感染(インフルエンザなど、飛ぶ距離は1〜2m程度)とは、粒子の大きさと届く範囲が違う点で区別しましょう。
問81-5

動物から人に感染する「人獣共通感染症(動物由来感染症)」に当たるものとして、最も適当なものはどれか。

  • ①梅毒
  • ②麻しん
  • ③風しん
  • ④狂犬病
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正解 ④狂犬病
解説
人獣共通感染症(動物由来感染症)は、動物から人に感染する病気の総称です。狂犬病は、狂犬病ウイルスを持つ犬などの動物にかまれることで感染し、発症するとほぼ100%死亡する極めて危険な感染症で、感染症法では四類感染症に分類されています。ほかに、オウム病(鳥)、Q熱、トキソプラズマ症(猫・豚肉など)、エキノコックス症(キツネ)、E型肝炎(豚・鹿・いのしし)などがあります。

他の選択肢が不適切な理由
・麻しん:人から人に感染するウイルス感染症です。
・風しん:人から人に感染するウイルス感染症です。妊娠初期にかかると先天性風しん症候群の原因になります。
・梅毒:主に性的接触で人から人に感染します。

覚え方のポイント
食品に関係する人獣共通感染症には、カンピロバクター(鶏)、サルモネラ(鶏卵・食肉)、腸管出血性大腸菌(牛)、E型肝炎(豚・鹿)などがあり、食肉を十分に加熱することが予防の基本です。
問91-5

予防接種によってワクチンを接種し、体に免疫をつくらせる方法で得られる免疫を何というか。

  • ①人工能動免疫
  • ②自然能動免疫
  • ③自然受動免疫
  • ④人工受動免疫
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正解 ①人工能動免疫
解説
免疫は、自分の体が抗体などをつくる「能動免疫」と、他からつくられた抗体をもらう「受動免疫」に分かれ、それぞれに自然に得るものと人工的に得るものがあります。予防接種(ワクチン)は、弱めたり無毒化したりした病原体や、その成分を体に入れて、自分の体に免疫をつくらせるものなので「人工能動免疫」です。

他の選択肢が不適切な理由
・自然能動免疫:実際に病気にかかって治ることで自分の体にできる免疫です。
・自然受動免疫:胎盤や母乳を通じて母親から赤ちゃんに抗体が移ることで得られる免疫です。
・人工受動免疫:他の人や動物がつくった抗体(抗血清・免疫グロブリン製剤など)を注射して得る免疫です。効果はすぐ出ますが長続きしません。

覚え方のポイント
「自分でつくる=能動」「もらう=受動」「病気・母親から=自然」「注射で=人工」の組合せで4つを整理します。ワクチンは「注射で自分につくらせる」ので人工能動です。
問101-5

感染しても症状が現れないまま経過する感染を何というか。

  • ①顕性感染
  • ②日和見感染
  • ③不顕性感染
  • ④院内感染
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正解 ③不顕性感染
解説
病原体に感染しても症状が現れないまま経過するものを「不顕性感染」といいます。不顕性感染の人は、本人に自覚がないまま病原体を排出し、ほかの人への感染源になることがあります。ノロウイルスなどでは、症状のない調理従事者が食品を汚染して食中毒を起こすことがあるため、定期的な検便や日ごろの手洗いが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・顕性感染:感染して症状が現れるものです。
・日和見感染:健康な人では問題にならない弱い病原体が、抵抗力の落ちた人に感染して病気を起こすものです。
・院内感染:病院などの医療機関の中で起こる感染です。

覚え方のポイント
「顕性=症状が見える」「不顕性=見えない」です。症状がなくても病原体を持つ人を「無症状病原体保有者(保菌者)」といい、感染症法の就業制限の対象にもなりうる点とあわせて覚えましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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