表面利回りと実質利回りの違いに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ①表面利回りは、空室損失や運営に要する費用を反映させた収益を基礎に算出される。
- ②実質利回りは、同一の物件における表面利回りを上回る数値となるのが通常である。
- ③実質利回りは、年間の収入から運営に要する費用を控除した額を基礎に算出される。
- ④表面利回りは、物件の取得に要した諸費用を投資額に加えたうえで算出される。
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表面利回りは、満室を想定した年間の賃料収入を物件の取得価格で除して求める簡便な指標であり、運営に要する費用を考慮しない。これに対し実質利回りは、年間の収入から管理費・修繕費・公租公課・損害保険料などの運営費用を控除した額を分子とし、取得価格に取得時の諸費用を加えた額を分母として算出する。そのため実質利回りは、物件が実際に生み出す収益力をより的確に表す指標となる。
他の選択肢が不適切な理由
「表面利回りは、空室損失や運営に要する費用を反映させた収益を基礎に算出される」という記述は、これらを織り込まずに満室想定の収入をそのまま用いるという表面利回りの性質と逆である。「実質利回りは、同一の物件における表面利回りを上回る数値となる」という記述も、分子から費用を控除し分母に諸費用を加える計算方法である以上、実質利回りは表面利回りを下回る数値になるため誤りである。「表面利回りは、物件の取得に要した諸費用を投資額に加えたうえで算出される」という記述は、取得時の諸費用を分母に加えるのが実質利回りの計算であり、両者を取り違えている。