2026年版・3-5

通風及び通風装置の一問一答

2級ボイラー技士試験「燃料及び燃焼に関する知識」から、通風及び通風装置に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問13-5

自然通風に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙突内の高温ガスと外気との密度差により生じる浮力を利用した通風である。
  • ②送風機を用いて燃焼用空気を炉内に押し込むことによって生じる通風である。
  • ③誘引ファンによって燃焼ガスを煙道から強制的に吸い出して行う通風である。
  • ④押込ファンと誘引ファンを組み合わせて炉内圧をほぼ大気圧に保つ通風である。
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正解 ①煙突内の高温ガスと外気との密度差により生じる浮力を利用した通風である。
解説
自然通風は、煙突内にある高温の燃焼ガスが外気より密度が小さいために生じる浮力(煙突効果)を利用して行われる通風であり、送風機などの動力を用いない方式である。

他の選択肢が不適切な理由
送風機で燃焼用空気を押し込む通風は押込通風の説明であり、自然通風とは異なる。誘引ファンで燃焼ガスを吸い出す通風は誘引通風の説明であり、自然通風にはファンを用いない。押込ファンと誘引ファンを組み合わせる通風は平衡通風の説明であり、自然通風の定義とは異なる。
問23-5

押込通風に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙突の高さと外気温との差だけを利用し、ファンを一切用いない通風である。
  • ②送風機で燃焼用空気を大気圧より高い圧力で炉内へと押し込む通風である。
  • ③誘引ファンで燃焼ガスを吸い出し、炉内を大気圧より低く保つ通風である。
  • ④煙道内に付着したばいじんを除去するために設けられるろ過式の通風である。
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正解 ②送風機で燃焼用空気を大気圧より高い圧力で炉内へと押し込む通風である。
解説
押込通風は、送風機を用いて燃焼用空気を大気圧より高い圧力で炉内へ押し込む通風方式であり、炉内へ外部から空気が漏れ込むことがないためボイラー効率の向上に寄与する。

他の選択肢が不適切な理由
煙突の高さと外気温との差だけを利用しファンを用いない通風は自然通風の説明であり、押込通風とは異なる。誘引ファンで燃焼ガスを吸い出し炉内を大気圧より低く保つ通風は誘引通風の説明であり、押込通風とは逆の仕組みである。ろ過式の通風というものは存在せず、この記述はばいじんの除去装置(集じん装置)と通風方式を混同したものである。
問33-5

誘引通風に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃焼用空気を大気圧よりも高い圧力で炉内へ押し込んでいく通風方式である。
  • ②煙突が持つ自然な浮力だけに頼り、ファンを一切用いない通風方式である。
  • ③煙道又は煙突入口のファンで燃焼ガスを吸い出し、炉内圧を低く保つ方式である。
  • ④押込ファンと誘引ファンとを併用し、炉内圧をほぼ大気圧に保つ通風方式である。
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正解 ③煙道又は煙突入口のファンで燃焼ガスを吸い出し、炉内圧を低く保つ方式である。
解説
誘引通風は、煙道又は煙突入口に設けたファンによって燃焼ガスを吸い出す通風方式であり、炉内の圧力が大気圧より低くなるため、燃焼ガスが外部へ漏れ出しにくいという特徴がある。

他の選択肢が不適切な理由
燃焼用空気を大気圧より高い圧力で押し込む通風は押込通風の説明であり、誘引通風とは仕組みが逆である。煙突の浮力だけに頼りファンを用いない通風は自然通風の説明であり、誘引通風とは異なる。押込ファンと誘引ファンを併用する通風は平衡通風の説明であり、誘引通風単独の説明ではない。
問43-5

平衡通風に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙突が持つ自然な浮力だけを利用し、ファンを全く用いない通風方式である。
  • ②送風機だけで燃焼用空気を押し込み、誘引ファンは全く用いない通風方式である。
  • ③誘引ファンだけで燃焼ガスを吸い出し、押込ファンは用いない通風方式である。
  • ④押込ファンと誘引ファンを併用し、炉内圧を大気圧よりやや低く保つ方式である。
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正解 ④押込ファンと誘引ファンを併用し、炉内圧を大気圧よりやや低く保つ方式である。
解説
平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用する通風方式であり、炉内の圧力を大気圧よりわずかに低く保つように調節することで、燃焼ガスの漏れ出しや外気の吸い込みを抑えている。

他の選択肢が不適切な理由
煙突の浮力だけを利用しファンを用いない通風は自然通風の説明であり、平衡通風とは異なる。送風機だけを用い誘引ファンを用いない通風は押込通風の説明であり、平衡通風には両方のファンが必要である。誘引ファンだけを用い押込ファンを用いない通風は誘引通風の説明であり、平衡通風とは異なる方式である。
問53-5

自然通風による通風力の大きさに関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙突が高く、燃焼ガスと外気との温度差が大きいほど、通風力は大きくなる。
  • ②煙突の高さや燃焼ガスの温度にかかわらず、通風力は常にほぼ一定である。
  • ③煙突を低くするほど、また外気温を高くするほど、通風力は大きくなる。
  • ④通風力は燃焼室の色や形状の見た目だけで決まり、温度差とは無関係である。
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正解 ①煙突が高く、燃焼ガスと外気との温度差が大きいほど、通風力は大きくなる。
解説
自然通風による通風力は、煙突の高さと、煙突内の燃焼ガスの温度と外気温との差に依存し、煙突が高いほど、また両者の温度差が大きいほど浮力が増し、通風力は大きくなる。

他の選択肢が不適切な理由
通風力は煙突の高さや燃焼ガスの温度によって変化する量であり、常に一定であるという記述は誤りである。煙突を低くしたり外気温を高くしたりすると温度差や高さの効果が小さくなり、通風力はむしろ小さくなるため、この記述は事実と逆である。通風力は煙突の高さと温度差という物理的な要因で決まるものであり、燃焼室の見た目だけで決まるという記述は誤りである。
問63-5

ボイラーの通風に用いられる送風機に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①送風機の種類は遠心式と往復動式のわずか2種類しか存在しない。
  • ②送風機には遠心式のターボ型・多翼型があり、用途に応じ使い分けられる。
  • ③送風機は誘引通風にのみ使用され、押込通風には一切使用されない。
  • ④送風機は燃焼用空気ではなく、専らボイラー給水の圧送にのみ用いられる。
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正解 ②送風機には遠心式のターボ型・多翼型があり、用途に応じ使い分けられる。
解説
ボイラーの通風に用いられる送風機には、遠心式のターボ型や多翼型などいくつかの種類があり、必要な風量や圧力、設置スペースなどの条件に応じて使い分けられている。

他の選択肢が不適切な理由
送風機の種類は遠心式と往復動式の2種類だけに限られるものではなく、この記述は種類を正しく表していない。送風機は誘引通風だけでなく、押込通風にも用いられるものであり、この記述は事実と異なる。送風機は燃焼用空気を送るために用いられるものであり、ボイラー給水の圧送は給水ポンプの役割であって送風機の役割ではない。
問73-5

煙道に設けられるダンパの役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①燃料タンク内の油量を検知し、給油ポンプを自動発停させる。
  • ②重油の粘度を検知し、油加熱器の温度を自動的に調整する。
  • ③ダンパの開度を調整することで通風量や炉内圧力を制御する。
  • ④燃焼ガス中に含まれるばいじんを直接ろ過して除去する。
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正解 ③ダンパの開度を調整することで通風量や炉内圧力を制御する。
解説
ダンパは煙道に設けられる開閉・開度調整のための装置であり、その開度を変えることによって通風量や炉内の圧力を調整し、燃焼状態を適切に保つ役割を担っている。

他の選択肢が不適切な理由
燃料タンク内の油量検知や給油ポンプの発停は液面計や制御装置の役割であり、ダンパの機能ではない。重油の粘度検知や油加熱器の温度調整は温度センサーや制御装置の役割であり、ダンパとは無関係である。燃焼ガス中のばいじんを直接ろ過して除去する役割は集じん装置が担うものであり、ダンパの役割ではない。
問83-5

誘引通風機の設置及び構造に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①誘引通風機は炉内の燃焼ガスに直接触れないよう、常にバーナの内部に組み込まれる。
  • ②誘引通風機は新鮮な外気だけを扱うため、耐熱性を特に考慮する必要はない。
  • ③誘引通風機は押込通風機よりも小型・軽量で済み、所要動力も小さいのが一般的である。
  • ④誘引通風機は高温ガスを扱うため、押込通風機より摩耗や腐食への配慮が必要である。
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正解 ④誘引通風機は高温ガスを扱うため、押込通風機より摩耗や腐食への配慮が必要である。
解説
誘引通風機は煙道又は煙突入口に設置され、高温でばいじんや腐食性成分を含む燃焼ガスを直接扱うため、押込通風機に比べて羽根の摩耗や腐食への配慮が必要であり、耐熱・耐食性の高い材料や構造が採用される。

他の選択肢が不適切な理由
誘引通風機はバーナの内部ではなく煙道や煙突の入口付近に設置されるものであり、この記述は設置箇所として誤りである。誘引通風機は高温の燃焼ガスを扱うため耐熱性への配慮が特に重要であり、考慮不要という記述は誤りである。誘引通風機は高温で体積の大きい燃焼ガスを扱うため、一般に押込通風機より大型で所要動力も大きくなる傾向があり、この記述は事実と逆である。
問93-5

煙道における通風抵抗に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  • ①煙道の曲がりや断面の狭まり、内部に付着したすすなどにより通風抵抗は増加する。
  • ②通風抵抗は煙道の長さや形状にかかわらず、常にほぼ同じ一定の値になる。
  • ③通風抵抗は燃焼用空気の温度が低いほど大きくなり、高いほど小さくなる。
  • ④通風抵抗は送風機の色や設置場所によって決まり、煙道の形状とは全く無関係である。
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正解 ①煙道の曲がりや断面の狭まり、内部に付着したすすなどにより通風抵抗は増加する。
解説
煙道の曲がりや断面積の狭まり、内部に付着したすすや灰などは燃焼ガスの流れを妨げる要因となり、これらが増えるほど通風抵抗は増加し、必要な通風力もより大きくなる。

他の選択肢が不適切な理由
通風抵抗は煙道の長さや形状によって変化する量であり、常に一定であるという記述は誤りである。通風抵抗は主に煙道の構造や汚れの状態によって決まるものであり、燃焼用空気の温度だけで単純に決まるという記述は適切ではない。通風抵抗は煙道の形状や汚れの状態に大きく左右されるものであり、送風機の色や設置場所だけで決まるという記述は誤りである。
問103-5

同一条件で比較した場合の通風方式ごとの送風機所要動力の大小関係として、最も適切なものはどれか。

  • ①誘引通風の所要動力が最も小さく、押込通風の所要動力が最も大きい。
  • ②押込通風の所要動力が最も小さく、誘引通風の所要動力が最も大きい。
  • ③押込通風と誘引通風の所要動力は、常にほぼ同じ値になる。
  • ④自然通風が人工通風より常に大きな所要動力を必要とする。
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正解 ②押込通風の所要動力が最も小さく、誘引通風の所要動力が最も大きい。
解説
誘引通風は高温で体積の大きい燃焼ガスを扱うためファンや動力が大きくなりやすく、逆に押込通風は温度の低い新鮮な空気を扱うため所要動力は小さくて済む。一般に所要動力は押込通風が最も小さく、誘引通風が最も大きくなる傾向がある。

他の選択肢が不適切な理由
誘引通風の所要動力が最も小さく押込通風が最も大きいという記述は、実際の傾向とは逆である。押込通風と誘引通風の所要動力が常にほぼ同じ値になるという記述も、扱うガスの温度や体積の違いを踏まえると適切ではない。自然通風はファンを用いずに行われる通風であり、そもそも送風機の動力を必要としないため、人工通風より常に大きな動力を必要とするという記述は誤りである。

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