2026年版・5-3

基礎-3 消火器の種類と構造のきほんの一問一答

消防設備士乙種6類「最初に覚える土台知識」から、基礎-3 消火器の種類と構造のきほんに関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-3

蓄圧式の消火器と加圧式の消火器の違いに関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①蓄圧式は容器内に圧縮ガスをためてある
  • ②蓄圧式は使用時にガス容器を作動させる
  • ③加圧式は容器内に圧縮ガスをためてある
  • ④加圧式は電動ポンプで薬剤を吸い上げる
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正解 ①蓄圧式は容器内に圧縮ガスをためてある
解説
蓄圧式は、本体容器の中に窒素などの圧縮ガスを消火剤と一緒にあらかじめ詰めておき、その圧力で薬剤を押し出す方式です。消火器の技術上の規格を定める省令第1条の2は、第十一号で加圧式を「加圧用ガス容器の作動、化学反応又は手動ポンプの操作により生ずる圧力により消火剤を放射するもの」、第十二号で蓄圧式を「本体容器内の圧縮ガスの圧力又は消火剤の圧力により消火剤を放射するもの」と定義しています。常に圧力がかかっている蓄圧式は、指示圧力計で状態を外から確認でき、レバーを離せば放射を止められる点も特徴です。
他の選択肢について

・蓄圧式は使用時にガス容器を作動させる:これは加圧式の仕組みの説明です
・加圧式は容器内に圧縮ガスをためてある:これは蓄圧式の仕組みの説明です
・加圧式は電動ポンプで薬剤を吸い上げる:手動ポンプ式は定義にありますが、電動ポンプによる方式はありません
問25-3

規格省令上、指示圧力計を設けなければならない消火器として正しいものはどれか。

  • ①加圧式の消火器(化学泡消火器を除く)
  • ②蓄圧式の消火器(二酸化炭素等を除く)
  • ③二酸化炭素消火器およびハロゲン化物消火器
  • ④すべての消火器(住宅用消火器を除く)
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正解 ②蓄圧式の消火器(二酸化炭素等を除く)
解説
指示圧力計は、蓄圧式の消火器に設けます。消火器の技術上の規格を定める省令第28条は「蓄圧式の消火器(二酸化炭素消火器及びブロモトリフルオロメタン(ハロン一三〇一)消火器を除く。)には、指示圧力計を設けなければならない」と定めています。蓄圧式は、容器にためた圧力が抜けてしまうと薬剤が飛ばなくなるため、その圧力が適正な範囲にあるかを外から見て確かめられるようにしているのです。同条は使用圧力の範囲を緑色で明示することも求めており、針が緑の帯の中にあるかを見る確認は、外観点検の要になります。
他の選択肢について

・加圧式の消火器:加圧式は使用時に初めて圧力がかかるため、指示圧力計は設けません
・二酸化炭素とハロゲン化物:条文が名指しで除いているのは二酸化炭素消火器とハロン一三〇一消火器で、これらは設けなくてよい側です
・すべての消火器:加圧式が対象外である以上、すべてに設けるわけではありません
問35-3

「ABC消火器」とも呼ばれる粉末消火器が適応する火災の組合せはどれか。

  • ①油火災・電気火災・ガス火災
  • ②普通火災・油火災・粉じん火災
  • ③普通火災・油火災・電気火災
  • ④普通火災・電気火災・金属火災
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正解 ③普通火災・油火災・電気火災
解説
りん酸塩類等を主成分とする粉末消火器は、普通火災・油火災・電気火災のいずれにも適応するため、通称「ABC消火器」と呼ばれます。主成分のりん酸アンモニウムは、熱を受けると分解して木材や紙などの表面に溶けた被膜を作り、そこへ空気が触れるのを妨げます。この働きがあるため、燃焼の連鎖反応を止める抑制作用による油火災・電気火災への効果に加えて、燃えかすが残る普通火災にも使えるのです。消火器の技術上の規格を定める省令第38条は、消火器に表示する適応火災を「普通火災用」「油火災用」「電気火災用」の三つと定めており、消火器の世界ではこの三区分がすべてです。
他の選択肢について

・普通火災・油火災・粉じん火災:粉じんの爆発は防火の分野で扱われますが、消火器の適応火災の区分ではありません
・油火災・電気火災・ガス火災:この二つに適応するのは二酸化炭素消火器などで、ガス火災という区分もありません
・普通火災・電気火災・金属火災:金属の火災には専用の消火薬剤が用いられ、表示の区分には含まれません
問45-3

二酸化炭素消火器の主な消火作用と適応火災の組合せはどれか。

  • ①冷却作用が主で普通火災と油火災に適応する
  • ②抑制作用が主で普通火災だけに適応する
  • ③窒息作用が主で普通火災だけに適応する
  • ④窒息作用が主で油火災と電気火災に適応する
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正解 ④窒息作用が主で油火災と電気火災に適応する
解説
二酸化炭素消火器は、放射された二酸化炭素が空気より重い気体として燃焼面を覆い、酸素の供給を断つ窒息作用を主として消火します。適応するのは油火災と電気火災です。薬剤が電気を通さず、放射した後に粉や液体の残留物がまったく残らないため、通信機器室や精密機械のある場所、美術品や書籍を扱う場所で重宝されます。一方で、狭くて換気の悪い場所で使うと酸素の濃度が下がって人が危険にさらされるため、設置できる場所が消防法施行令で制限されています。
他の選択肢について

・冷却作用が主:放出のときに温度は下がりますが、主たる作用は窒息です
・抑制作用が主で普通火災だけ:抑制は粉末等の特徴で、適応火災の範囲も誤りです
・窒息作用が主で普通火災だけ:作用は正しいものの、適応するのは油火災と電気火災です
問55-3

規格省令が定める消火器の外面の塗色について、正しいものはどれか。

  • ①25パーセント以上を赤色仕上げとする
  • ②50パーセント以上を赤色仕上げとする
  • ③25パーセント以上を黄色仕上げとする
  • ④外面すべてを白色仕上げとする
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正解 ①25パーセント以上を赤色仕上げとする
解説
消火器の外面は、その二十五パーセント以上を赤色仕上げとしなければなりません。消火器の技術上の規格を定める省令第37条が定める基準で、火災という切迫した場面で、誰もが一目で消火器だと見分けられるようにするためのものです。条文が求めているのはあくまで下限であり、外面の四分の一以上が赤ければ規格を満たします。実際には全面を赤く塗った製品がほとんどですが、これは基準を上回る仕上げをしているためです。住宅向けにデザイン性を持たせた製品でも、赤い部分は必ず四分の一以上あります。
他の選択肢について

・五十パーセント以上を赤色:色は正しいものの、規格上の下限は二十五パーセントです
・二十五パーセント以上を黄色:割合は正しいものの、定められている色は赤色です
・外面すべてを白色:白一色の仕上げを義務づける規定は置かれていません
問65-3

化学泡消火器の作動のしくみに関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①圧縮ガスの力で薬剤を押し出す
  • ②本体を倒し2種類の薬剤を混ぜる
  • ③ガス容器を作動させ薬剤を出す
  • ④ノズルで空気を吸い込ませ泡にする
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正解 ②本体を倒し2種類の薬剤を混ぜる
解説
化学泡消火器は、本体を逆さまにすることで二種類の薬剤を混ぜ合わせ、その化学反応で泡を作ります。外筒にはA剤(炭酸水素ナトリウムを主成分とする薬剤)、内筒にはB剤(硫酸アルミニウムを主成分とする薬剤)が別々に入れてあり、転倒させると二つが混ざって二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素が泡の中に閉じ込められて大量の泡となり、同時に生じた圧力によって外へ押し出される仕組みです。薬剤の反応そのものが圧力源になるため、規格上は加圧式に分類されます。
他の選択肢について

・圧縮ガスの力で薬剤を押し出す:これは蓄圧式の機械泡消火器などの仕組みです
・ガス容器を作動させ薬剤を出す:加圧用ガス容器を使うのは加圧式の粉末消火器などです
・ノズルで空気を吸い込ませ泡にする:これは空気を混ぜて泡を作る機械泡消火器の仕組みです
問75-3

消火器の安全栓に関する説明として、正しいものはどれか。

  • ①誤作動を防ぐもので工具で外す
  • ②圧力が高いとき自動で抜ける部品
  • ③誤作動を防ぐもので一動作で抜ける
  • ④使用済みを外から見分ける表示部品
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正解 ③誤作動を防ぐもので一動作で抜ける
解説
安全栓は、持ち運びの途中などに誤ってレバーが握られ、薬剤が放射されてしまうことを防ぐ部品です。消火器の技術上の規格を定める省令第21条は、第1項で不時の作動を防止するため安全栓を設けることを求め、第2項で「一動作で容易に引き抜くことができ、かつ、その引き抜きに支障のない封が施されていなければならない」と定めています。手さげ式では、内径二センチメートル以上の黄色いリング部を上方向へ引き抜く構造とされています。緊急時に一切手間取らせない、という発想で作られている点が要点です。
他の選択肢について

・誤作動を防ぐもので工具で外す:火災の場で工具を探す余裕はなく、一動作で抜ける必要があります
・圧力が高いとき自動で抜ける部品:異常な圧力を逃がすのは安全弁が担う役割です
・使用済みを外から見分ける表示部品:それは使用済み表示装置が担う役割です
問85-3

消火器へのホースの取付けについて、規格省令上ホースを設けなくてもよいものはどれか。

  • ①消火剤の質量が3kg以下の粉末消火器
  • ②消火剤の容量が3L以下の強化液消火器
  • ③消火剤の容量が6L以下の化学泡消火器
  • ④消火剤の質量が1kg以下の粉末消火器
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正解 ④消火剤の質量が1kg以下の粉末消火器
解説
消火器にはホースを取り付けるのが原則です。ただし、消火器の技術上の規格を定める省令第15条第1項ただし書は「ハロゲン化物消火器でその消火剤の質量が四キログラム未満のもの又は粉末消火器でその消火剤の質量が一キログラム以下のもの」を例外としています。薬剤の量が少ない小型の製品は放射時間も短く、ホースを引き回すよりも本体を持って直接ノズルを火元へ向けたほうが、かえって素早く扱えるためです。数値は「粉末は一キログラム以下、ハロゲン化物は四キログラム未満」と、種類と数字を必ず一組にして覚えてください。
他の選択肢について

・粉末で三キログラム以下:数値が異なり、例外となるのは一キログラム以下の粉末消火器です
・強化液で三リットル以下:強化液消火器に容量による除外の規定はありません
・化学泡で六リットル以下:化学泡消火器にも容量による除外の規定はありません
問95-3

消火器の放射性能について、規格省令が定める放射時間として正しいものはどれか。

  • ①温度20度において10秒以上
  • ②温度20度において30秒以上
  • ③温度0度において10秒以上
  • ④温度40度において60秒以上
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正解 ①温度20度において10秒以上
解説
放射時間は、温度二十度において十秒以上であることが必要です。消火器の技術上の規格を定める省令第10条第2号が定めるもので、同条は併せて、放射の操作が完了した後すみやかに消火剤を有効に放射すること、消火に有効な放射距離を持つこと、充てんされた消火剤の容量又は質量の九十パーセント(化学泡消火薬剤にあっては八十五パーセント)以上の量を放射できることも求めています。基準となる温度が二十度と決められているのは、気温によって容器内の圧力が変わり、放射の性能も変わってしまうためです。
他の選択肢について

・二十度で三十秒以上:温度は正しいものの、規格上の下限は十秒です
・零度で十秒以上:秒数は正しいものの、基準となる温度は二十度です
・四十度で六十秒以上:温度も秒数も規格の値とは異なります
問105-3

手さげ式消火器の基本的な使い方の手順として、正しいものはどれか。

  • ①レバー→安全栓→ホースを向ける
  • ②安全栓→ホースを向ける→レバー
  • ③ホースを向ける→レバー→安全栓
  • ④安全栓→レバー→ホースを向ける
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正解 ②安全栓→ホースを向ける→レバー
解説
手さげ式の消火器は、安全栓を抜く、ホース(ノズル)の先を火元へ向ける、レバーを握る、という順で使います。安全栓を抜かないかぎりレバーは動かないので必ず最初に抜き、次に狙いを定めてから握るのが要点です。先にレバーを握ってしまうと、薬剤が意図しない方向へ出て、貴重な十数秒を無駄にしてしまいます。放射するときは炎の先ではなく、燃えている物の根元をねらい、ほうきで掃くように左右へ動かします。一般的な手さげ式消火器の放射時間はおよそ十五秒前後しかない、と意識しておきましょう。
他の選択肢について

・レバー→安全栓→ホースを向ける:安全栓を抜く前はレバーが動かず、順序として成り立ちません
・ホースを向ける→レバー→安全栓:安全栓を抜かないかぎり消火剤は放射できません
・安全栓→レバー→ホースを向ける:狙いを定める前に握ると、薬剤を無駄にしてしまいます

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。