2026年版・5-2

基礎-2 自動火災報知設備のしくみと機器の役割の一問一答

消防設備士乙種4類「最初に覚える土台知識」から、基礎-2 自動火災報知設備のしくみと機器の役割に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問15-2

自動火災報知設備の目的として正しいものはどれか。

  • ①火災を早く感知して人に知らせる
  • ②火災を感知して消火薬剤を放出する
  • ③火災を感知して防火扉を閉鎖する
  • ④火災を感知して避難器具を降ろす
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正解 ①火災を早く感知して人に知らせる
解説
自動火災報知設備の目的は、火災を早く見つけて建物内の人へ知らせることです。

この設備は消防用設備等の分類でいう警報設備に属しており、火を消す機能も、人を運び出す機能も持っていません。早く気づいて早く逃げてもらうこと、それだけが役割です。消火はスプリンクラー設備などの消火設備が、避難は避難器具や誘導灯などの避難設備が、それぞれ別に担当します。

「知らせるための設備である」というこの位置づけは、以後の学習すべての土台になります。たとえば、感知器を天井のどこに付けるか、地区音響装置の音をどれくらい大きくするか、という細かい基準はすべて「確実に、早く気づいてもらう」ために置かれたものだと分かるようになります。
他の選択肢について

・消火薬剤を放出する:消火を行うのはスプリンクラー設備や不活性ガス消火設備などの消火設備であり、自動火災報知設備の機能ではありません。
・防火扉を閉鎖する:防火戸の閉鎖は建築基準法に基づく防火設備の働きです。感知器の信号と連動させる例はありますが、この設備の目的そのものではありません。
・避難器具を降ろす:避難器具は避難設備であり、自動火災報知設備が動かすものではありません。
問25-2

感知器の説明として正しいものはどれか。

  • ①人が操作して受信機へ火災を知らせる
  • ②熱・煙・炎で自動的に火災を感知する
  • ③受信機の信号で警報音を鳴らす
  • ④火災の場所を盤面に表示する
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正解 ②熱・煙・炎で自動的に火災を感知する
解説
感知器は、火災によって生じる熱・煙・炎を利用して自動的に火災を感知し、火災信号などを発信する機器です。

火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令(以下「規格省令」)第2条第1号が、感知器を「火災により生ずる熱、火災により生ずる燃焼生成物(煙)又は火災により生ずる炎を利用して自動的に火災の発生を感知し、火災信号又は火災情報信号を受信機若しくは中継器又は消火設備等に発信するもの」と定義しています。

ここでの要点は「自動的に」という一語です。人が操作しなくても働くからこそ「自動」火災報知設備という名前が付いています。そして、熱・煙・炎のどれを利用するかによって、熱感知器・煙感知器・炎感知器という大分類が決まります。
他の選択肢について

・人が操作して知らせる:これは発信機の説明です。感知器と発信機は「自動か手動か」で区別します。
・受信機の信号で警報音を鳴らす:これは地区音響装置の説明で、鳴らす役目は感知器にはありません。
・火災の場所を盤面に表示する:これは受信機の説明です。
問35-2

受信機の説明として正しいものはどれか。

  • ①各階で火災を音響によって伝える
  • ②天井に付けて熱や煙を自動で感知する
  • ③火災信号を受けて発生と場所を表示
  • ④発信機の位置を示す赤い灯火
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正解 ③火災信号を受けて発生と場所を表示
解説
受信機は、感知器や発信機からの火災信号を受け取り、火災の発生とその場所を表示して警報を発する機器です。

設備全体の司令塔にあたるため、消防法施行規則第24条第2号ニは、受信機を防災センター等(防災センター、中央管理室、守衛室など、常時人がいる場所)に設けることとしています。表示される「場所」は部屋名ではなく、あらかじめ区切っておいた警戒区域という単位です。

信号の流れは、感知器が「見つける」、受信機が「受け取って、どこかを示す」、地区音響装置が「鳴らす」という三段構えです。この役割分担を最初に固めておくと、それぞれの機器に課された基準の意味が理解しやすくなります。
他の選択肢について

・天井に付けて熱や煙を感知する:これは感知器の説明です。受信機は感知するのではなく、感知した結果を受け取る側です。
・各階で火災を音響で伝える:これは地区音響装置の説明です。
・発信機の位置を示す赤い灯火:これは発信機の直近に設ける表示灯の説明です。
問45-2

発信機の役割として正しいものはどれか。

  • ①消防機関へ自動的に通報する
  • ②熱や煙を自動的に感知して知らせる
  • ③受信機の信号で警報音を鳴らす
  • ④人が押して受信機へ火災を知らせる
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正解 ④人が押して受信機へ火災を知らせる
解説
発信機は、火災に気づいた人が手動で押して、受信機へ火災信号を発信する機器です。

火災報知設備の感知器及び発信機に係る技術上の規格を定める省令第2条は、P型発信機を「各発信機に共通又は固有の火災信号を受信機に手動により発信するもの」と定義しています。自動的に火災を見つける感知器に対して、発信機は人が押して初めて働きます。自動か手動かが、両者を分ける決め手です。設置の基準は消防法施行規則第24条第8号の2にあり、各階ごとに、その階の各部分から一の発信機までの歩行距離が50メートル以下となるようにし、床面から0.8メートル以上1.5メートル以下の高さに設けます。直近には赤色の表示灯を設けます。
他の選択肢について

・熱や煙を自動的に感知して知らせる:これは感知器の役割で、人の操作を必要としません。
・受信機の信号で警報音を鳴らす:これは地区音響装置の役割です。
・消防機関へ自動的に通報する:これは消防機関へ通報する火災報知設備の役割です。
問55-2

地区音響装置の役割として正しいものはどれか。

  • ①受信機に連動して音で人に知らせる
  • ②感知器の作動した区域を盤面に示す
  • ③電話回線で消防機関へ自動通報する
  • ④信号を中継して受信機へ確実に送る
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正解 ①受信機に連動して音で人に知らせる
解説
地区音響装置は、受信機が火災信号を受けたことに連動して鳴動し、建物内の人へ火災を知らせる機器です。

いわゆる非常ベルやスピーカーがこれに当たり、自動火災報知設備の中で唯一、直接人の耳に届く部分です。消防法施行規則第24条第5号は、その性能を数値で定めています。音響によるものは、取り付けられた位置の中心から1メートル離れた位置で90デシベル以上の音圧が必要で、各階ごとに、その階の各部分から一の地区音響装置までの水平距離が25メートル以下となるように設けます。

90デシベルは、聞こえるだけでなく、眠っている人や騒がしい場所にいる人にも異常を伝えられる水準として定められた値です。数値の意味を添えて覚えると忘れにくくなります。
他の選択肢について

・作動した区域を盤面に示す:これは受信機の地区表示装置の働きで、音ではなく目に見える表示です。
・電話回線で消防機関へ自動通報する:これは消防機関へ通報する火災報知設備(火災通報装置)の働きです。
・信号を中継して受信機へ送る:これは中継器の働きです。
問65-2

発信機の直近の箇所に設ける表示灯の役割として正しいものはどれか。

  • ①発信機が押されたことを担当者に伝える
  • ②発信機の位置を離れた場所から示す
  • ③発信機の警戒区域の番号を在館者に示す
  • ④発信機の電源を常時監視しておく
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正解 ②発信機の位置を離れた場所から示す
解説
表示灯は、発信機がどこにあるかを離れた場所からでも分かるようにするための赤色の灯火です。

消防法施行規則第24条第8号の2ハ・ニは、発信機の直近の箇所に表示灯を設けること、そしてその表示灯は赤色の灯火で、取付け面と15度以上の角度となる方向に沿って10メートル離れたところから点灯していることが容易に識別できることを求めています。

「15度以上の角度」という条件が付いているのは、真正面からだけでなく、廊下を斜めに歩いてくる人からも見えなければ意味がないからです。火災時に慌てている人でも発信機を見つけられるようにするための基準だと理解しておきましょう。あわせて、発信機自体は各階ごとに各部分から歩行距離50メートル以下、床面からの高さ0.8メートル以上1.5メートル以下に設けます。
他の選択肢について

・押されたことを担当者に伝える:それを伝えるのは発信機が発する火災信号そのもので、表示灯の役割ではありません。
・警戒区域の番号を在館者に示す:警戒区域を示すのは受信機側の地区表示装置です。
・電源を常時監視しておく:電源の監視は受信機が行うもので、表示灯の目的ではありません。
問75-2

感知器が火災の発生を感知するために利用する現象の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①煙・音・臭気
  • ②熱・音・振動
  • ③熱・煙・炎
  • ④炎・湿度・気圧
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正解 ③熱・煙・炎
解説
感知器が利用するのは、熱・煙・炎の3つです。

規格省令第2条第1号は、感知器を「火災により生ずる熱、火災により生ずる燃焼生成物(=煙のこと)又は火災により生ずる炎を利用して自動的に火災の発生を感知し」信号を発信するものと定義しています。この3つが、そのまま熱感知器・煙感知器・炎感知器という大分類に対応します。

この3つは火災の進み方の順番でもあります。ものが燃え始めるとまず煙が出て、次に周囲の温度が上がり、やがて炎が大きくなります。だから逃げ道である階段や廊下では、早く反応する煙感知器が求められ、平常時から煙や湯気が出る厨房や浴室では、誤って鳴らないよう熱で見る感知器が選ばれます。分類を丸暗記するのではなく、この順番と結びつけて理解しておきましょう。
他の選択肢について

・熱・音・振動:音や振動を利用する感知器は規格省令に定められていません。
・煙・音・臭気:臭気を利用する感知器も規定されていません。ガス漏れ検知器はガスの濃度を検知するもので、火災の感知とは別の仕組みです。
・炎・湿度・気圧:湿度や気圧は火災の感知には用いられません。
問85-2

P型受信機とR型受信機の違いとして正しいものはどれか。

  • ①P型は予備電源を備えず、R型は備える
  • ②P型は固有の信号、R型は共通の信号
  • ③P型は熱感知器、R型は煙感知器のみ
  • ④P型は共通の信号、R型は固有の信号
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正解 ④P型は共通の信号、R型は固有の信号
解説
P型とR型は、受け取る信号が「共通」か「固有」かで区別します。

受信機に係る技術上の規格を定める省令第2条は、P型受信機を「火災信号若しくは火災表示信号を共通の信号として…受信し」、R型受信機を「火災信号、火災表示信号若しくは火災情報信号を固有の信号として…受信し」、火災の発生を関係者に報知するものと定義しています。

共通の信号とは「どの回線から来たかは分かるが、信号そのものは同じ」という意味です。そのためP型では警戒区域ごとに専用の回線を引く必要があり、区域が増えるほど配線が増えます。これに対しR型は、機器ごとに違う信号(=固有の信号)を割り当てるため、共通の伝送路でどこからの信号かを見分けられ、大規模な建物や高層建築物でも配線量を抑えられます。
他の選択肢について

・P型が固有、R型が共通:規格省令の定義が入れ替わっています。
・P型は熱感知器、R型は煙感知器のみ:熱感知器と煙感知器のどちらを接続するかは、受信機の型式では決まりません。
・P型は予備電源を備えず、R型は備える:予備電源は受信機に原則として求められる機能で、回線数が1のP型2級受信機やP型3級受信機などが例外的に不要とされているにすぎません。
問95-2

中継器の役割として正しいものはどれか。

  • ①感知器の信号を受信機へ中継する
  • ②感知器として熱や煙を直接感知する
  • ③受信機の信号で警報音を鳴らす
  • ④消防機関へ電話回線で通報する
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正解 ①感知器の信号を受信機へ中継する
解説
中継器は、感知器や発信機が発した信号を受け取り、それを受信機などへ中継して発信する機器です。

中継器に係る技術上の規格を定める省令第2条第6号は、中継器を「火災信号、火災表示信号、火災情報信号、ガス漏れ信号又は設備作動信号を受信し、これらを信号の種別に応じて、他の中継器、受信機又は消火設備等に発信するもの」と定義しています。配線が長くなる大規模な建物や、信号の種類が多いR型の設備でよく使われます。中継器は消防法施行令第37条第5号により、検定の対象となる機器にも挙げられています。なお、中継器を設けない設備もあり、その場合は感知器から受信機へ信号が直接届きます。
他の選択肢について

・感知器として熱や煙を直接感知する:熱・煙・炎をとらえるのは感知器の役割です。
・受信機の信号で警報音を鳴らす:これは地区音響装置の役割です。
・消防機関へ電話回線で通報する:これは消防機関へ通報する火災報知設備の役割です。
問105-2

自動火災報知設備を構成する機器の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①感知器・変流器・音声警報装置・表示灯
  • ②感知器・受信機・発信機・地区音響装置
  • ③受信機・送水口・放水口・起動装置
  • ④感知器・スプリンクラーヘッド・警報弁
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正解 ②感知器・受信機・発信機・地区音響装置
解説
自動火災報知設備は、感知器・受信機・発信機・地区音響装置などの機器が組み合わさって働きます。

感知器が熱・煙・炎から火災を自動でとらえて信号を送り、受信機がそれを受け取って火災の発生と警戒区域を表示し、地区音響装置が鳴って建物の中の人に知らせます。人が先に火災に気づいたときは、発信機を押して同じように受信機へ知らせます。大きな建物では、信号を受けて受信機へ送り直す中継器が加わることもあります。消防法施行規則第24条は、この配線・受信機・地区音響装置・発信機・表示灯について、それぞれ細かい基準を定めています。まず機器の顔ぶれと役割分担を覚えてから、個々の基準へ進むと理解が早くなります。
他の選択肢について

・変流器や音声警報装置を含む組合せ:変流器は漏電火災警報器に使う機器で、第7類の対象です。
・送水口や放水口を含む組合せ:これらは連結送水管の機器で、消火活動上必要な施設にあたります。
・スプリンクラーヘッドを含む組合せ:スプリンクラー設備の機器で、消火設備にあたります。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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