2026年版・6-6

基礎-6 労働衛生の3管理と保護具の一問一答

第一種衛生管理者試験「最初に覚える土台知識」から、基礎-6 労働衛生の3管理と保護具に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-6

労働衛生管理の柱とされる3管理の組合せとして、正しいものはどれか。

  • ①作業環境管理・作業管理・健康管理
  • ②作業環境管理・品質管理・健康管理
  • ③安全管理・作業管理・労務管理
  • ④作業環境管理・作業管理・工程管理
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正解 ①作業環境管理・作業管理・健康管理
解説
労働衛生管理は、作業環境管理・作業管理・健康管理の3つを柱としており、これをまとめて労働衛生の3管理と呼びます。これに総括管理と労働衛生教育を加えて5管理ということもあります。
作業環境管理は、有害物の発生や空気中の濃度そのものを下げる取組みで、局所排気装置の設置や作業環境測定が当たります。作業管理は、作業の方法・時間・姿勢を工夫したり保護具を使わせたりして、人がさらされる度合いを減らす取組みです。健康管理は、健康診断とその事後措置によって1人ひとりの健康状態を把握し、悪化を防ぐ取組みです。
環境を整え、作業のしかたを工夫し、健康状態を確かめるという三重の備えがそろってはじめて健康障害を防げる、というのがこの考え方の中心にあります。
他の選択肢について

・品質管理:製品やサービスの品質を保つための管理であり、労働衛生の柱ではありません。
・安全管理・労務管理:安全管理は災害防止、労務管理は人事や賃金に関する管理で、いずれも3管理の内容とは異なります。
・工程管理:生産の段取りや進み具合を管理するもので、労働衛生の柱ではありません。
問26-6

有害物質による健康障害を防ぐ対策を検討する順序として、正しいものはどれか。

  • ①発散抑制の設備→保護具→代替
  • ②代替→発散抑制の設備→保護具
  • ③保護具→代替→発散抑制の設備
  • ④保護具→発散抑制の設備→代替
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正解 ②代替→発散抑制の設備→保護具
解説
対策は、危険有害性そのものをなくす方法から順に検討します。まず有害性のより低い物質への代替や工程の変更(本質的対策)、次に密閉化・局所排気装置などの工学的対策、続いて作業時間の管理や立入禁止などの管理的対策、最後に保護具の使用という順序です。
保護具が最後に置かれるのは、正しく選び正しく装着しなければ効果が得られず、装着の状態や本人の作業行動に効果が左右されるためです。保護具に頼る前に環境そのものを改善する、という考え方が作業環境管理の中心にあります。この順序は化学物質のリスクアセスメントの結果に基づく措置にも取り入れられており、労働安全衛生規則第577条の2は、代替物の使用、密閉設備や局所排気装置の設置、作業方法の改善、有効な呼吸用保護具の使用という順で検討するよう求めています。
他の選択肢について

・保護具を最初に:保護具はあくまで最後の手段であり、優先順位が逆です。
・代替を最後に:有害性そのものを減らす代替は最初に検討すべき対策です。
・保護具を代替より先に:同様に、優先順位の考え方に反します。
問36-6

局所排気装置のフードについて、一般に最も高い捕捉効果が期待できる型式はどれか。

  • ①外付け式上方吸引型フード
  • ②外付け式側方吸引型フード
  • ③囲い式フード
  • ④レシーバ式キャノピー型フード
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正解 ③囲い式フード
解説
囲い式フードは、有害物の発生源をフードで囲い込む形式のため、外部への漏れが少なく、最も高い捕捉効果が期待できます。カバー型、グローブボックス型、ドラフトチェンバー型、建築ブース型などがあります。
外付け式フードは発生源から離れた位置から吸引するため、周囲の気流の影響を受けやすく、同じ効果を得るにはより大きな風量が必要になります。設置の際は、フードを発生源にできるだけ近づけること、作業の妨げにならない形状にすることが基本です。
他の選択肢について

・外付け式側方吸引型:横から吸引する形式で、囲い式より効果は劣ります。
・外付け式上方吸引型:上方から吸引するため作業者の呼吸域を汚染しやすく、必要な制御風速も最も大きくなります。
・レシーバ式キャノピー型:熱による上昇気流などを受け止める形式で、気流の乱れに弱く捕捉効果は囲い式に及びません。
問46-6

有機溶剤中毒予防規則が定める局所排気装置の制御風速のうち、囲い式フードに求められる値はどれか。

  • ①毎秒0.5メートル
  • ②毎秒1.5メートル
  • ③毎秒1.0メートル
  • ④毎秒0.4メートル
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正解 ④毎秒0.4メートル
解説
有機溶剤業務に係る局所排気装置の制御風速は、囲い式フードで毎秒0.4メートル、外付け式フードのうち側方吸引型と下方吸引型で毎秒0.5メートル、上方吸引型で毎秒1.0メートルと定められています(有機溶剤中毒予防規則第16条第1項)。
制御風速は、囲い式フードではフードの開口面における最小風速、外付け式フードでは吸引しようとする範囲内のうちフード開口面から最も離れた作業位置の風速をいいます。囲い式ほど小さい風速で足りるのは、発生源を囲うことで有害物が拡散しにくいためです。第二種有機溶剤等の業務では、局所排気装置に代えてプッシュプル型換気装置を設けることもでき、この場合は制御風速ではなく、厚生労働大臣が定める要件を満たす性能が求められます。
他の選択肢について

・毎秒0.5メートル:外付け式の側方吸引型・下方吸引型に求められる値です。
・毎秒1.0メートル:外付け式の上方吸引型に求められる値です。
・毎秒1.5メートル:同条の表に定められていない値です。
問56-6

局所排気装置の構造として正しいものはどれか。

  • ①排風機は空気清浄装置の後ろに置く
  • ②排風機は空気清浄装置の手前に置く
  • ③ダクトの曲がりは多いほど効率が高い
  • ④ダクトは太いほど常に有利である
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正解 ①排風機は空気清浄装置の後ろに置く
解説
空気清浄装置を設ける局所排気装置では、排風機(ファン)は空気清浄装置の後ろ、つまり清浄化された空気が通る位置に設置します。粉じんや腐食性のガスを含んだ空気が直接ファンを通ると、羽根の摩耗や腐食、粉じんの堆積を招くためです。
ダクトについては、太すぎると搬送速度が不足して粉じんが内部にたまり、細すぎると圧力損失が大きくなって必要な風量が得られません。ベンド(曲がり)はできるだけ少なくし、断面の変化はなだらかにするのが基本です。また、空気清浄装置を設けていない局所排気装置の排気口は、屋根から1.5メートル以上の高さにして、排出した空気が再び作業場へ入らないようにしなければなりません(有機溶剤中毒予防規則第15条の2)。
他の選択肢について

・排風機を清浄装置の手前:汚れた空気がファンを通ることになり、摩耗や腐食の原因となります。
・ダクトは太いほど有利:太くすると圧力損失は下がりますが、搬送速度が不足します。
・曲がりは多いほど効率が高い:曲がりが増えるほど圧力損失が大きくなります。
問66-6

有害物質へのばく露を減らす対策の分類として正しいものはどれか。

  • ①工程の変更は受け手対策である
  • ②工程の変更は発生源対策である
  • ③保護具の使用は伝ぱ経路対策である
  • ④距離を取ることは発生源対策である
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正解 ②工程の変更は発生源対策である
解説
有害物質への対策は、発生源対策・伝ぱ経路対策・受け手対策の3つに整理できます。有害物の発生自体を抑える工程の変更や、有害性の低い物質への代替、設備の密閉化、局所排気装置の設置は発生源対策です。
伝ぱ経路対策は、全体換気による希釈、発生源の隔離、発生源と作業者との距離を取ることなど、有害物が届く経路を断つ取組みです。受け手対策は、保護具の使用、作業時間の短縮、労働衛生教育など、作業者側で被害を抑える取組みです。発生源に近いところで手を打つほど効果が高く、受け手対策は最後の手段と位置づけられます。
他の選択肢について

・工程の変更が受け手対策:発生源そのものに手を加える取組みであり、分類が誤りです。
・保護具の使用が伝ぱ経路対策:作業者側で被害を抑えるものであり、受け手対策に当たります。
・距離を取ることが発生源対策:有害物が届く経路に働きかけるもので、伝ぱ経路対策に当たります。
問76-6

事務所衛生基準規則が定める、一般的な事務作業を行う室の照度の基準はどれか。

  • ①150ルクス以上
  • ②500ルクス以上
  • ③300ルクス以上
  • ④1,000ルクス以上
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正解 ③300ルクス以上
解説
一般的な事務作業を行う室の作業面の照度は、300ルクス以上でなければなりません(事務所衛生基準規則第10条第1項)。書類の読み書きを中心とする作業が対象です。
同じ表で、資料の運搬や整理など、一般的な事務作業に付随して行う作業については150ルクス以上とされています。2022年の改正で、それまでの「精密な作業・普通の作業・粗な作業」という3つの区分から、この2つの区分に改められました。感光材料の取扱いなど特殊な作業を行う室は、この基準の対象外です。
あわせて、室の採光と照明は、明暗の差が著しくなく、まぶしさを生じさせない方法によらなければならず、照明設備は6か月以内ごとに1回、定期に点検する必要があります(同条第2項・第3項)。明るさ、温度、湿度、換気といった環境を整えることは、有害物を扱わない事務所であっても欠かせない作業環境管理です。
他の選択肢について

・150ルクス以上:資料の整理など、付随的な事務作業に必要とされる明るさです。
・500ルクス以上:事務所衛生基準規則に、この区切りの定めはありません。
・1,000ルクス以上:同じく規則に定めのない値です。
問86-6

防じんマスクの使い方として正しいものはどれか。

  • ①酸素18%未満の場所でも使用できる
  • ②タオルを当てて密着性を高める
  • ③目詰まりすると捕集効率が落ちる
  • ④顔とマスクの間にタオルを当てない
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正解 ④顔とマスクの間にタオルを当てない
解説
防じんマスクは、面体を顔面に直接密着させて使用します。タオルやガーゼなどを間に当てると、そのすき間から粉じんを含む空気が漏れ込み、防護の効果が失われます。
使用前には、手のひらで吸気口をふさぐなどして漏れがないかを確認します(シールチェック)。しめひもは適切な強さで締め、ろ過材は使用限度時間や息苦しさを目安に交換します。なお、ろ過材は目詰まりすると捕集効率はむしろ上がりますが、吸気抵抗が大きくなって面体内が負圧になり、漏れ込みが増えるため交換が必要になります。
他の選択肢について

・タオル等で密着性を高める:かえって漏れの原因となるため行ってはいけません。
・目詰まりで捕集効率が落ちる:捕集効率は上がり、問題になるのは吸気抵抗の増加です。
・酸素18%未満でも使用可:ろ過式のマスクは空気中の酸素を補えないため使用できません。
問96-6

防毒マスクの吸収缶について、正しいものはどれか。

  • ①有機ガス用は黒、一酸化炭素用は赤
  • ②有機ガス用は赤、一酸化炭素用は黒
  • ③吸収缶はガスの種類を問わず共通
  • ④吸収缶の能力に限度はなく破過なし
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正解 ①有機ガス用は黒、一酸化炭素用は赤
解説
防毒マスクの吸収缶は対象ガスごとに区分され、日本産業規格では有機ガス用が黒、一酸化炭素用が赤、硫化水素用が黄、アンモニア用が緑と定められています。対象ガスに合った吸収缶を選ぶことが大前提です。
吸収缶には除毒できる能力の限界があり、これを超えて有害ガスが通り抜けてしまう現象を「破過」といいます。使用時間の管理や、においを感じたときの速やかな退避が必要です。また、防毒マスクは空気中の有害物を除去する仕組みであるため、酸素欠乏のおそれがある場所では使用できません。吸収缶は使用しないときは密栓して保管し、いったんガスを吸収した缶を使い回さないようにします。高濃度のガスが見込まれる場所では、送気マスクなどの給気式に切り替えます。
他の選択肢について

・有機ガス用が赤:赤は一酸化炭素用の色であり、対応が逆です。
・共通の吸収缶でよい:吸収剤はガスの種類ごとに異なり、共用できません。
・破過は起こらない:吸収缶の能力には限度があり、破過は必ず起こり得ます。
問106-6

酸素欠乏のおそれがある場所で作業を行う場合に使用すべき呼吸用保護具として、正しいものはどれか。

  • ①防毒マスク
  • ②送気マスク又は空気呼吸器
  • ③防じんマスク
  • ④電動ファン付き呼吸用保護具
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正解 ②送気マスク又は空気呼吸器
解説
酸素欠乏のおそれがある場所では、清浄な空気を外部から供給する給気式の呼吸用保護具、すなわち送気マスク、空気呼吸器または酸素呼吸器を使用します(酸素欠乏症等防止規則第5条の2)。同時に就業する労働者の人数以上を備えておく必要があります。
防じんマスク・防毒マスク・電動ファン付き呼吸用保護具はいずれも「ろ過式」で、その場の空気から粉じんやガスを取り除く仕組みにすぎず、足りない酸素を補うことはできません。酸素欠乏の場所でろ過式を使うと、防護しているつもりのまま意識を失う事態を招きます。
他の選択肢について

・防じんマスク:粉じんを捕集するろ過式であり、酸素を供給できません。
・防毒マスク:ガスを吸収缶で除去するろ過式であり、同様に使用できません。
・電動ファン付き呼吸用保護具:ファンでろ過材を通した空気を送る方式で、周囲の空気に酸素がなければ役に立ちません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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