2026年版・6-4

基礎-4 有害要因の基礎知識の一問一答

第一種衛生管理者試験「最初に覚える土台知識」から、基礎-4 有害要因の基礎知識に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。

問16-4

じん肺の説明として正しいものはどれか。

  • ①肺に線維増殖性の変化が生じる
  • ②気管支だけの一時的な炎症である
  • ③粉じんが付着して起きる皮膚障害
  • ④一度の吸入で直後に症状が出る
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正解 ①肺に線維増殖性の変化が生じる
解説
じん肺は、粉じんを吸入することによって肺に生じた線維増殖性変化を主体とする疾病です(じん肺法第2条第1項第1号)。
肺胞に達した細かい粉じんが線維化を引き起こし、肺が硬くなってガス交換の能力が落ちていきます。進行は遅く、長期のばく露を経て現れること、いったん生じた線維化は元に戻らないことが特徴です。遊離けい酸による「けい肺」、石綿による「石綿肺」、アルミニウムによる「アルミニウム肺」などがあり、肺結核、続発性気管支炎、原発性肺がんなどの合併症を伴うこともあります。粉じん作業に就く人には、じん肺法に基づく健康管理が別に用意されています。
他の選択肢について

・気管支だけの一時的炎症:じん肺の本体は肺の線維化であり、可逆的な炎症ではありません。
・皮膚障害:粉じんによる皮膚炎はあり得ますが、じん肺は吸入によって肺に生じる疾病です。
・一度の吸入で直後に発症:じん肺は長期のばく露を経て徐々に進行します。
問26-4

暑い場所での作業で起こる熱中症について、正しいものはどれか。

  • ①体内の窒素が気泡になって起こる
  • ②体温の調節がうまくいかなくなる
  • ③内耳の有毛細胞が壊れて起こる
  • ④手指の血管が縮んで起こる
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正解 ②体温の調節がうまくいかなくなる
解説
熱中症は、高温多湿な場所で体の熱がうまく逃がせなくなり、体温の調節がはたらかなくなって起こる健康障害です。汗を大量にかいて水分と塩分が失われることも重なり、めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、頭痛、吐き気が現れ、重くなると意識障害や高体温に至ります。
予防の基本は、水分と塩分をこまめにとること、休憩場所と休憩時間を確保すること、暑さ指数(WBGT値)を測って作業を調整することです。
2025年6月からは、暑熱な場所で連続して行われる作業などを行うときは、熱中症の自覚症状や、その疑いを見つけたことを報告させる体制を整えて周知し、作業からの離脱、体の冷却、医師の診察を受けさせることなど、症状の悪化を防ぐ措置の手順を定めて周知することが義務づけられました(労働安全衛生規則第612条の2)。
他の選択肢について

・窒素が気泡になる:高圧の場所から急に減圧したときに起こる減圧症の起こり方です。
・内耳の有毛細胞が壊れる:騒音性難聴の起こり方です。
・手指の血管が縮む:チェーンソーなどの振動による振動障害(白ろう病)の起こり方です。
問36-4

有機溶剤の一般的な性質として正しいものはどれか。

  • ①揮発しにくく水によく溶ける
  • ②蒸気は空気より軽く天井にだけたまる
  • ③揮発しやすく皮膚からも吸収される
  • ④常温では固体で蒸気は出ない
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正解 ③揮発しやすく皮膚からも吸収される
解説
有機溶剤は常温で揮発しやすく、脂溶性(油に溶けやすい性質)を持つものが多いため、呼吸器からだけでなく皮膚からも吸収されます。
脂溶性であることから脂質に富む脳や神経に入りやすく、頭痛・めまい・酩酊状態などの中枢神経抑制作用を示します。また、多くの有機溶剤の蒸気は空気より重く、床面付近に滞留しやすいため、換気装置の吸込み口を低い位置に設けるなどの配慮が必要です。健康障害としては、急性の中枢神経抑制のほか、皮膚や粘膜の刺激、肝臓や腎臓の障害があります。物質ごとの特徴では、ノルマルヘキサンによる末梢神経障害、二硫化炭素による精神障害、メタノールによる視神経障害などが知られています。
他の選択肢について

・揮発しにくく水溶性:一般に揮発性が高く、水より油に溶けやすい性質を持ちます。
・常温では固体:常温で液体であり、放置すれば蒸気を発生します。
・蒸気が空気より軽い:多くは空気より重く、低い場所にたまりやすい点が問題になります。
問46-4

有機溶剤中毒予防規則に基づく有機溶剤等の区分の色分け表示について、正しい組合せはどれか。

  • ①第一種は黄、第二種は青、第三種は赤
  • ②第一種は青、第二種は赤、第三種は黄
  • ③第一種は赤、第二種は青、第三種は黄
  • ④第一種は赤、第二種は黄、第三種は青
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正解 ④第一種は赤、第二種は黄、第三種は青
解説
屋内作業場等で有機溶剤業務を行わせるときは、有機溶剤等の区分を色分けなどにより見やすい場所に表示します。色は第一種有機溶剤等が赤、第二種有機溶剤等が黄、第三種有機溶剤等が青です(有機溶剤中毒予防規則第25条第2項)。
信号機と同じ「赤=危険度が高い」という並びで、種別の数字が小さいほど有害性が高いと整理できます。第一種は二硫化炭素など、第三種はガソリンやミネラルスピリットなどの石油系の混合物が該当します。
これとは別に、有機溶剤業務を行う屋内作業場では、有機溶剤により生ずるおそれのある疾病の種類とその症状、有機溶剤等の取扱い上の注意事項、有機溶剤による中毒が発生したときの応急処置を見やすい場所に掲示しなければなりません(同規則第24条)。区分の色分けと掲示は別の条文である点に注意してください。
他の選択肢について

・第一種が青:青は第三種の色であり、対応が逆になっています。
・第一種が黄:黄は第二種の色です。
・第二種が青:第二種は黄であり、青は第三種です。
問56-4

ヒュームとは、空気中の有害物のうちどのようなものか。

  • ①金属の蒸気が凝縮した固体の粒
  • ②液体が細かい粒になったもの
  • ③固体が砕けて飛び散ったもの
  • ④常温で気体の物質が広がったもの
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正解 ①金属の蒸気が凝縮した固体の粒
解説
ヒュームは、金属が高温で溶けて蒸気となり、空気中で冷えて酸化・凝縮してできる非常に細かい固体の粒子です。溶接や溶融金属の取扱いで発生し、粒子径が小さいため肺の奥深くまで達しやすく、金属熱などの原因となります。
空気中の有害物の形態は、ガス(常温常圧で気体のもの)、蒸気(常温では液体や固体の物質が蒸発・昇華して気体になったもの)、ミスト(液体の微粒子)、粉じん(固体が破砕されて生じた微粒子)、ヒュームに分けられます。形態によって適した保護具や測定方法が変わるため、まずこの区別が土台になります。
他の選択肢について

・液体が細かい粒になったもの:液体の微粒子はミストと呼ばれ、ヒュームとは区別されます。
・固体が砕けて飛び散ったもの:研磨や破砕によって生じる固体の微粒子は粉じんです。
・常温で気体の物質が広がったもの:常温常圧で気体のものはガスと呼ばれます。
問66-4

一酸化炭素による中毒の起こり方として正しいものはどれか。

  • ①肺を刺激して肺の線維化を進める
  • ②ヘモグロビンと結合して酸素を奪う
  • ③刺激臭があるので危険な濃度で気づく
  • ④皮膚から吸収され肝臓にたまる
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正解 ②ヘモグロビンと結合して酸素を奪う
解説
一酸化炭素は、赤血球のヘモグロビンと酸素の200倍以上も強く結合するため、酸素がヘモグロビンに乗れなくなり、体の組織へ酸素が運ばれなくなって中毒を起こします。
症状は頭痛、めまい、吐き気から始まり、進行すると意識障害に至ります。無色・無臭・無刺激で気づきにくいことが最大の危険であり、不完全燃焼が起こりうる場所では換気とガス濃度の管理が欠かせません。後遺症として記憶障害などの精神神経症状が残ることもあります。発生源は燃料の不完全燃焼にとどまらず、内燃機関の排気、ガス切断や溶接の作業などでも生じます。ばく露の程度は、血液中の一酸化炭素ヘモグロビンの割合を調べることでつかむことができます。
他の選択肢について

・肺の線維化:じん肺の説明であり、一酸化炭素の作用ではありません。
・刺激臭がある:無色無臭であるため、においで気づくことはできません。
・皮膚から吸収されて肝臓に蓄積:一酸化炭素は吸入により作用し、肝臓への蓄積が問題となる物質ではありません。
問76-4

金属と、それによる健康障害の組合せとして正しいものはどれか。

  • ①カドミウム ― 視野狭窄
  • ②マンガン ― 皮膚の角化
  • ③鉛 ― 貧血、腹部の疝痛
  • ④クロム ― 歩行障害
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正解 ③鉛 ― 貧血、腹部の疝痛
解説
鉛は赤血球をつくる過程(ヘム合成)を妨げるため、貧血が代表的な健康障害です。あわせて、腹部の激しい痛み(疝痛)、手首が垂れる伸筋のまひ、末梢神経障害などがみられます。
金属ごとの主な障害は、無機水銀(腎障害)と有機水銀(視野狭窄・運動失調などの中枢神経障害)、カドミウム(急性は上気道炎や肺炎、慢性は腎障害・肺気腫)、マンガン(パーキンソン病に似た筋のこわばりや歩行障害)、クロム(皮膚障害・鼻中隔穿孔・肺がん)、ヒ素(皮膚の角化や色素沈着、鼻中隔穿孔)と整理できます。まずこの対応表を作ってしまうのが近道です。
他の選択肢について

・マンガン ― 皮膚の角化:皮膚の角化はヒ素による障害の特徴で、マンガンでは中枢神経の障害が問題になります。
・カドミウム ― 視野狭窄:視野狭窄は有機水銀による中枢神経障害の症状で、カドミウムは腎障害などが特徴です。
・クロム ― 歩行障害:歩行障害はマンガンによる症状で、クロムでは鼻中隔穿孔や肺がんが問題になります。
問86-4

騒音による難聴について、正しいものはどれか。

  • ①会話の音域から先に低下し自分で気づく
  • ②初期に125ヘルツ付近が低下する
  • ③外耳道が変形して起こり治療で治る
  • ④初期に4,000ヘルツ付近が低下する
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正解 ④初期に4,000ヘルツ付近が低下する
解説
騒音性難聴は、初期に4,000ヘルツ付近の聴力が低下することが多く、聴力図でこの付近がくぼんで見えることから「c5ディップ」と呼ばれます。
原因は内耳(蝸牛)の有毛細胞が障害されることで、いったん失われた有毛細胞は再生しないため、進行した難聴は回復が困難です。会話音域(500〜2,000ヘルツ程度)より高い音域から低下が始まるため、本人が気づきにくく、健康診断による早期発見と、騒音源対策・防音保護具の使用による予防が重要になります。健康診断では、1,000ヘルツと4,000ヘルツの音を用いた選別聴力検査が行われます。対策としては、耳栓や耳覆いの使用に加え、機械の低騒音化、防音壁による遮蔽、作業時間の短縮などを組み合わせます。
他の選択肢について

・125ヘルツ付近:低音域であり、初期に低下しやすい音域ではありません。
・外耳道の変形:障害されるのは内耳の有毛細胞です。
・自分で気づける:会話音域より高い音域から低下するため、自覚が遅れがちです。
問96-4

電離放射線による健康障害について、正しいものはどれか。

  • ①確定的影響にはしきい値がある
  • ②確率的影響にはしきい値がある
  • ③白血病は確定的影響に分類される
  • ④造血器障害は確率的影響である
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正解 ①確定的影響にはしきい値がある
解説
電離放射線の健康影響は、確定的影響と確率的影響に分けられます。確定的影響は一定の線量(しきい値)を超えると必ず現れ、線量が増えるほど症状が重くなるもので、造血器障害、皮膚の紅斑や脱毛、白内障、不妊などが該当します。
一方、確率的影響はしきい値がないと考えられ、線量が増えるほど発生する「確率」が高まるもので、白血病などの発がんや遺伝的影響が該当します。放射線業務では管理区域を設定して標識により明示し、線量計で被ばく線量を測定・記録します。放射線業務従事者が受ける実効線量は、5年間につき100ミリシーベルトを超えず、かつ1年間につき50ミリシーベルトを超えないようにしなければなりません(電離放射線障害防止規則第4条)。
他の選択肢について

・確率的影響にしきい値:確率的影響にはしきい値がないと考えられています。
・白血病が確定的影響:白血病や固形がんは確率的影響に分類されます。
・造血器障害が確率的影響:造血器障害や皮膚の紅斑は確定的影響です。
問106-4

高圧下の作業のあと減圧したときに起こる減圧症の主な原因はどれか。

  • ①体内の二酸化炭素が急に減るため
  • ②溶けていた窒素が気泡になるため
  • ③高圧下で酸素が足りなくなるため
  • ④鼓膜が破れて細菌が入り込むため
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正解 ②溶けていた窒素が気泡になるため
解説
高圧下では空気中の窒素が血液や組織に多く溶け込みます。急に減圧すると、溶けきれなくなった窒素が気泡となって血管や組織を圧迫・閉塞し、減圧症(潜函病・潜水病)を起こします。
症状は関節や筋肉の痛み(ベンズ)、皮膚のかゆみ、めまい、呼吸困難、まひなどです。予防の基本は、定められた速度でゆっくり減圧することと、作業時間・圧力の管理であり、高気圧作業安全衛生規則に手順が定められています。長期の影響として骨壊死が生じることもあります。なお、潜水業務は資格がなければ就けない就業制限業務で、潜水士免許が必要です(労働安全衛生法施行令第20条第9号)。高圧室内作業は就業制限業務ではなく、高圧室内作業主任者免許を受けた者のうちから作業主任者を選任する仕組みがとられています。
他の選択肢について

・二酸化炭素が急に減る:血液がアルカリ性に傾く過換気症候群の説明であり、減圧症の機序ではありません。
・高圧下で酸素が不足:高圧下ではむしろ酸素分圧が高くなり、酸素中毒が問題となります。
・鼓膜が破れて細菌が侵入:圧外傷は起こり得ますが、減圧症の原因ではありません。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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