次の性状・取扱いをすべて満たす物質はどれか。「無色透明の液体で芳香がある。水にはほとんど溶けず、水に浮く。引火しやすい。蒸気を吸うと短い興奮期を経て麻酔状態になることがあり、法第3条の3に基づき、興奮・幻覚・麻酔の作用を有する物として政令で定められている。」
- ①メタノール
- ②クロロホルム
- ③ニトロベンゼン
- ④トルエン
答えと解説を見る
手がかりを1つずつ当てはめると、トルエンに絞り込めます。トルエンは芳香のある無色透明の液体で、比重約0.87と水より軽く、水にはほとんど溶けません。引火点は約4℃で非常に引火しやすく、蒸気を吸うと短い興奮期を経て深い麻酔状態に陥ることがあります。このため、施行令第32条の2で興奮・幻覚・麻酔の作用を有する物に定められ、みだりに摂取・吸入したり、その目的で所持したりすることが禁止されています(法第3条の3)。
他の選択肢が不適切な理由
・メタノール:水と任意の割合で混ざるので「水にほとんど溶けない」に当てはまりません。
・クロロホルム:麻酔作用はありますが、水より重く、燃えにくい液体です。
・ニトロベンゼン:淡黄色の油状の液体で、水より重く、苦扁桃に似たにおいがあります。
覚え方のポイント
総合問題は「状態→におい→水への溶け方と重さ→燃えやすさ→法令上の位置づけ」の順に候補を消していくと確実です。法第3条の3の対象は、トルエンのほか、酢酸エチル・トルエン・メタノールを含むシンナーや接着剤などであることもあわせて覚えましょう。