濃硫酸が少量漏えいしたときの措置として、厚生労働省の「毒物及び劇物の運搬事故時における応急措置に関する基準」に照らして最も適当なものはどれか。
- ①直ちに多量の水を直接かけ、そのまま下水へ流す
- ②土砂等に吸着させるか、希釈後に消石灰で中和する
- ③水酸化ナトリウムの固体を直接散布して中和する
- ④おが屑に吸い取らせてから、その場で焼却処分する
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応急措置の基準では、硫酸が少量漏えいしたときは「土砂等に吸着させて取り除くか、ある程度水で徐々に希釈した後、消石灰、ソーダ灰等で中和し、多量の水を用いて洗い流す」とされています。濃硫酸は水と急に接触すると激しく発熱して酸が飛び散るため、いきなり多量の水をかけず、徐々に薄めることがポイントです。多量のときは土砂等で流れを止め、遠くから徐々に注水します。濃厚な廃液を河川等に流さないことも求められています。
他の選択肢が不適切な理由
・直ちに多量の水をかけ下水へ流す:急な注水は発熱と飛散の原因になり、中和せずに流すことも認められません。
・水酸化ナトリウムの固体を直接散布:基準の注意事項に「直接中和剤を散布すると発熱し、酸が飛散することがある」とあり、先に希釈が必要です。
・おが屑に吸わせて焼却:濃硫酸は有機物と接触させてはならず、可燃物と混ぜる処理は不適切です。
覚え方のポイント
酸の漏えいは「吸着・回収」か「徐々に希釈→消石灰やソーダ灰で中和→多量の水」の順番で覚えます。「いきなり水」「いきなり中和剤」はどちらも飛散の原因になる、という理由とセットにしましょう。