2026年版・3-6

性質:貯蔵方法の一問一答

毒物劇物取扱者試験「毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法」から、性質:貯蔵方法に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問13-6

黄燐の貯蔵方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①水を満たした容器の中に沈めて貯蔵する
  • ②灯油を満たした容器の中に沈めて貯蔵する
  • ③二硫化炭素に溶かした状態で貯蔵する
  • ④少量のアルコールを加えて冷暗所に置く
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正解 ①水を満たした容器の中に沈めて貯蔵する
解説
黄燐は空気に触れると酸化されて自然発火する一方、水にはほとんど溶けず、水とも反応しません。そこで、水を満たした容器の中に沈めて空気を完全に遮断して貯蔵します。廃棄基準の備考でも「黄リンを取扱う作業は全て水で空気を遮断した状態で行う」とされています。

他の選択肢が不適切な理由
・灯油の中に沈める:これはナトリウムやカリウムの貯蔵法です。水と激しく反応する金属だから灯油を使うのであって、黄燐には当てはまりません。
・二硫化炭素に溶かす:黄燐は二硫化炭素によく溶けますが、二硫化炭素は非常に引火しやすく、貯蔵法として不適切です。
・少量のアルコールを加えて冷暗所:これはクロロホルムの貯蔵法です。

覚え方のポイント
「空気で燃える物は、それと反応しない液体の中に沈める」が基本です。水と反応しない黄燐は水中、水と激しく反応するナトリウム・カリウムは石油(灯油)中。貯蔵液の選び方は「その物質が何と反応するか」で決まる、と理由で覚えましょう。
問23-6

ナトリウムの貯蔵方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①水を満たした容器の中に沈めて貯蔵する
  • ②灯油などの石油の中に沈めて貯蔵する
  • ③エタノールの中に沈めて貯蔵する
  • ④湿った砂をかぶせ、開放して貯蔵する
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正解 ②灯油などの石油の中に沈めて貯蔵する
解説
ナトリウム(法別表第二に掲げられた劇物)は、空気中の酸素や水分とすぐに反応し、水とは激しく反応して水素を発生し、発火することもあります。そこで、ナトリウムと反応しない灯油などの石油の中に沈めて、空気と水分を遮断して貯蔵します。ナトリウムは水より軽い(密度約0.97g/cm3)ものの灯油よりは重いので、灯油の中に沈めることができます。

他の選択肢が不適切な理由
・水の中に沈める:ナトリウムは水と激しく反応して水素を発生するので、絶対に避けなければなりません。水中保存は黄燐の方法です。
・エタノールの中に沈める:ナトリウムはエタノールとも反応して水素を発生します。廃棄基準の溶解中和法では、この反応をわざと利用してナトリウムを溶かしています。
・湿った砂をかぶせて開放:湿気と反応してしまうので不適切です。

覚え方のポイント
ナトリウムとカリウムはどちらも「石油中に保存」です。カリウムはナトリウムより反応が激しいので、いっそう注意が必要です。「水中=黄燐、石油中=ナトリウム・カリウム」の対比は最頻出なので、理由(何と反応するか)とセットで確実に覚えましょう。
問33-6

次の物質とその貯蔵方法の対応として、誤っているものはどれか。

  • ①カリウム:石油中に沈め、空気や水分を断つ
  • ②ヨウ素:気密容器に入れ、通風のよい冷所に置く
  • ③硝酸:褐色のガラスびんに入れ、冷暗所に置く
  • ④過酸化水素:密閉して、日光の当たる所に置く
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正解 ④過酸化水素:密閉して、日光の当たる所に置く
解説
過酸化水素は光や熱で分解して酸素を発生します。完全に密閉すると発生した酸素で容器の内圧が高まって破裂するおそれがあり、日光に当てると分解がさらに進みます。正しくは、少量の安定剤を加え、ガスが抜けるようにした栓をした容器に入れ、日光を避けて冷暗所に置きます。したがってこの対応が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい対応です)
・カリウム:水や空気中の湿気と激しく反応するので、石油中に沈めて空気と水分を遮断します。
・ヨウ素:常温でも昇華する性質があるので、気密容器に入れて通風のよい冷所に置きます。
・硝酸:光によって分解して二酸化窒素を生じるので、光を通しにくい褐色のびんに入れて冷暗所に置きます。

覚え方のポイント
貯蔵法は「何によって変化・危険が生じるか」から導けます。光で分解(硝酸・過酸化水素・クロロホルム)→冷暗所・遮光、昇華(ヨウ素)→気密容器、水や空気と反応(カリウム・ナトリウム)→石油中。過酸化水素だけは「密閉しすぎない」のが特徴なので、例外として意識しておきましょう。
問43-6

クロロホルムの貯蔵方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①少量の水酸化ナトリウムを加えて、密栓する
  • ②灯油の中に沈めて、空気と水分を遮断する
  • ③少量のアルコールを加え、冷暗所に貯蔵する
  • ④水を満たした容器に沈め、日なたに置く
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正解 ③少量のアルコールを加え、冷暗所に貯蔵する
解説
クロロホルム(法別表第二に掲げられた劇物で、特定品目にも含まれます)は、空気と光に触れると徐々に分解し、猛毒のホスゲンや塩化水素を生じることがあります。そこで、分解を抑えるために少量のアルコールを安定剤として加え、光と熱を避けて冷暗所に密栓して貯蔵します。

他の選択肢が不適切な理由
・水酸化ナトリウムを加えて密栓:安定剤として加えるのはアルコールで、水酸化ナトリウムのような強いアルカリを加える貯蔵法はありません。強いアルカリはクロロホルムと反応して分解させるおそれがあります。
・灯油の中に沈める:これはナトリウムやカリウムの貯蔵法です。クロロホルムは灯油などの有機溶剤とよく混ざり合うので、沈めて遮断することはできません。
・水を満たした容器に沈めて日なた:水中保存は黄燐の方法で、しかも日なたは分解を促します。

覚え方のポイント
クロロホルムは「光と空気で分解→ホスゲン→だからアルコールを加えて冷暗所」と、理由から覚えます。同じ有機塩素系の四塩化炭素も、高温に触れると分解してホスゲンなどを生じるので、密栓して冷所に置き、熱源を避けて保管します。
問53-6

過酸化水素水(劇物に当たる濃度のもの)の貯蔵方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①安定剤を加え、ガスが抜ける栓で冷暗所に置く
  • ②金属粉を加えて完全に密栓し、暖かい所に置く
  • ③少量のアルカリを加えて、完全に密栓して置く
  • ④石油の中に沈めて、空気に触れないようにする
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正解 ①安定剤を加え、ガスが抜ける栓で冷暗所に置く
解説
過酸化水素は少しずつ分解して酸素を発生します。分解は光・熱・金属・アルカリなどで促進されます。そこで、少量の安定剤(酸など)を加えて分解を抑え、発生したガスが逃げられるよう通気性のある栓をした容器に入れ、日光を避けて冷暗所に置きます。容器には空間を残しておくのが一般的です。

他の選択肢が不適切な理由
・金属粉を加えて完全に密栓し暖所:金属は分解を促進し、熱も分解を速めます。完全に密栓すると発生した酸素で内圧が上がり、容器が破裂するおそれがあります。
・少量のアルカリを加えて完全に密栓:アルカリは分解を促進するので、安定剤にはなりません。加える安定剤は酸などです。しかも完全に密栓すると、発生した酸素で容器が破裂するおそれがあります。
・石油の中に沈める:これはナトリウムやカリウムの方法で、過酸化水素の水溶液には当てはまりません。

覚え方のポイント
過酸化水素の貯蔵は「安定剤・ガス抜き・冷暗所」の3点セットです。性質(分解して酸素を出す)から「密閉しすぎると破裂」「分解を抑えるために冷暗所と安定剤」と理由づけて覚えましょう。廃棄が多量の水で薄める希釈法であることもあわせて押さえます。
問63-6

貯蔵方法に関する次の記述a〜cの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。
a 弗化水素酸は、ガラスを侵すため、ポリエチレン製などの容器に貯蔵する。
b 臭素は、アンモニア水などと引き離して、冷所に貯蔵する。
c シアン化ナトリウムは、酸類と同じ棚にまとめて貯蔵する。

  • ①a正 b正 c誤
  • ②a正 b誤 c正
  • ③a誤 b正 c正
  • ④a誤 b誤 c正
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正解 ①a正 b正 c誤
解説
貯蔵方法は「容器の材質」「一緒に置いてはいけない物」「温度や光」の3つの観点で整理できます。弗化水素酸は容器の材質、臭素とシアン化ナトリウムは一緒に置く物の問題です。

各記述の正誤
・a 正しい:弗化水素酸(弗化水素の水溶液。毒物)はガラスの主成分である二酸化ケイ素を溶かすため、ガラスびんは使えません。ポリエチレンなどの樹脂製容器に入れて貯蔵します。
・b 正しい:臭素は揮発しやすく強い酸化作用をもつため、アンモニア水などと反応しないよう引き離し、共栓ガラスびんなどに密栓して冷所に置きます。
・c 誤り:シアン化ナトリウムは酸と反応して猛毒のシアン化水素を発生します。酸類とは必ず離して、乾燥した冷所に密封して貯蔵します。

覚え方のポイント
「混ぜると危ない組み合わせは離して置く」が貯蔵の鉄則です。シアン化合物と酸(シアン化水素が発生)、塩素酸塩類と可燃物(爆発)、臭素とアンモニア(激しく反応)などを覚えておきましょう。弗化水素酸は「ガラス不可・樹脂容器」が決め手です。
問73-6

劇物の貯蔵方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①四塩化炭素は、高温を避け、密栓して換気のよい冷所に置く
  • ②水酸化カリウムは、二酸化炭素と水分を避けて密栓する
  • ③アクロレインは、安定剤を加えずに日光の当たる所に置く
  • ④アンモニア水は、揮発しやすいので密栓して冷所に置く
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正解 ③アクロレインは、安定剤を加えずに日光の当たる所に置く
解説
アクロレインは引火点が約−26℃と極めて引火しやすく、光や熱で重合しやすい液体です。重合が進むと発熱して火災や爆発につながるおそれがあるため、安定剤を加えた状態で、火気や日光を避けて冷暗所に保管します。国際化学物質安全性カードでも「安定化した状態でのみ貯蔵」とされています。したがってこの記述が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・四塩化炭素:高温の面や炎に触れると分解して塩化水素・ホスゲンなどの有毒なガスを生じるため、国際化学物質安全性カードでも「密封・冷所」で、床面に沿って換気できる場所に貯蔵するとされています(蒸気が空気より重く、低い所にたまるためです)。
・水酸化カリウム:潮解性があり、空気中の二酸化炭素も吸収するので、密栓して保管します。
・アンモニア水:アンモニアが揮発しやすいので、密栓して冷所に保管します。

覚え方のポイント
「重合しやすい物(アクロレイン、アクリルニトリルなど)は、安定剤・冷暗所・火気厳禁」と覚えます。揮発・分解・重合・潮解など、それぞれの変化を防ぐために何をするのかを考えると、選択肢の正誤を理由つきで判断できます。
問83-6

シアン化ナトリウム(青酸ソーダ)の貯蔵方法として、最も適当なものはどれか。

  • ①酸性の水溶液にして、密栓して貯蔵する
  • ②酸類と離し、乾燥した冷所に密封して置く
  • ③湿った空気に触れるよう、開放して置く
  • ④少量の塩酸を加え、安定化させて貯蔵する
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正解 ②酸類と離し、乾燥した冷所に密封して置く
解説
シアン化ナトリウム(法別表第一に掲げられた毒物)は、酸と反応すると猛毒のシアン化水素を発生します。また、湿った空気中の水分や二酸化炭素とも徐々に反応してシアン化水素を出します。そのため、酸類とは離し、湿気を避けて乾燥した冷所に密封して貯蔵します。毒物なので、盗難や紛失を防ぐのに必要な措置(かぎのかかる場所での保管など)を講じることも求められます(法第11条第1項)。

他の選択肢が不適切な理由
・酸性の水溶液にする:酸性にするとシアン化水素が発生し、非常に危険です。
・湿った空気に触れるよう開放:湿気と二酸化炭素でシアン化水素が出るので、密封が必要です。
・少量の塩酸を加える:塩酸は酸なので、シアン化水素を発生させてしまいます。

覚え方のポイント
シアン化合物は「酸が大敵」です。貯蔵では酸と離す、廃棄ではアルカリ性(pH11以上)に保ったまま次亜塩素酸ナトリウムなどで酸化分解する、というように、どの場面でも「酸性にしない」が共通のルールです。
問93-6

貯蔵方法に関する次の記述a〜dのうち、正しいものはいくつあるか。
a カリウムは、石油中に沈めて貯蔵する。
b 硝酸銀は、光を避けて褐色のびんなどに貯蔵する。
c 過酸化水素水は、完全に密閉して貯蔵する。
d クロロホルムは、日光を避けて冷暗所に貯蔵する。

  • ①1つ
  • ②2つ
  • ③3つ
  • ④4つ
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正解 ③3つ
解説
a・b・dの3つが正しく、cだけが誤りです。いずれも「その物質が何によって変化するか」を考えれば、正誤を判断できます。

各記述の正誤
・a 正しい:カリウムは水や空気中の湿気と激しく反応するので、石油(灯油)中に沈めて空気と水分を遮断します。ナトリウムより反応が激しいので、いっそう注意が必要です。
・b 正しい:硝酸銀は光によって分解し、銀が遊離して黒ずむので、遮光して貯蔵します。
・c 誤り:過酸化水素は分解して酸素を発生するため、完全に密閉すると内圧が上がって破裂するおそれがあります。ガスが抜ける栓をした容器に入れ、冷暗所に置きます。
・d 正しい:クロロホルムは光と空気で分解してホスゲンを生じるおそれがあるので、少量のアルコールを加え、冷暗所に貯蔵します。

覚え方のポイント
光で変化する物(硝酸・硝酸銀・クロロホルム・過酸化水素)は「遮光・冷暗所」でまとめられます。その中で過酸化水素だけは「ガスが出るので密閉しすぎない」という例外がある、と整理しておくと、この種の問題で迷いません。
問103-6

水酸化ナトリウムを密栓して貯蔵する主な理由として、正しいものはどれか。

  • ①光によって分解し、酸素を発生するため
  • ②空気に触れると、すぐに自然発火するため
  • ③揮発して、刺激臭の強い蒸気を出すため
  • ④空気中の水分や二酸化炭素を吸収するため
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正解 ④空気中の水分や二酸化炭素を吸収するため
解説
水酸化ナトリウムは潮解性があり、空気中の水分を吸収して溶けてしまいます。また、空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸ナトリウムに変わります。こうした変質を防ぐため、二酸化炭素と水分を避けて密栓して貯蔵します。強いアルカリ性で皮膚や目を侵すので、容器が溶けたり壊れたりしないよう、材質にも注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・光で分解して酸素を発生:これは過酸化水素の性質です。水酸化ナトリウムは光で分解しません。
・空気に触れると自然発火:これは黄燐の性質です。水酸化ナトリウムは燃えません。
・揮発して刺激臭の蒸気:水酸化ナトリウムは揮発しない固体です。刺激臭の蒸気を出して密栓が必要なのはアンモニア水や塩酸などです。

覚え方のポイント
「密栓」が必要な理由は物質によって違います。水酸化ナトリウム・水酸化カリウム=潮解と二酸化炭素の吸収、アンモニア水・塩酸=揮発、濃硫酸=吸湿。同じ「密栓」でも理由を言えるようにしておくと、理由を問う問題にも対応できます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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