2026年版・3-4

性質:農業用品目(農薬など)の性質の一問一答

毒物劇物取扱者試験「毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法」から、性質:農業用品目(農薬など)の性質に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問13-4

パラコート(パラコートジクロリド)の性質と用途に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①無色の結晶で水によく溶け、除草剤に用いられる
  • ②水に溶けにくい油状液体で、殺鼠剤に用いられる
  • ③黄色の結晶で、土壌くん蒸剤として用いられる
  • ④刺激臭の強い気体で、殺虫剤として用いられる
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正解 ①無色の結晶で水によく溶け、除草剤に用いられる
解説
パラコート(1・1′―ジメチル―4・4′―ジピリジニウムヒドロキシドとその塩類)は、毒物及び劇物指定令第1条で毒物に指定され、施行規則別表第一の農業用品目にも毒物として掲げられています。パラコートジクロリドは無色の吸湿性の結晶で、水によく溶けます(20℃で100mLに約62g)。緑色の植物体に触れた部分を枯らす除草剤として使われてきました。誤って飲むと数日たってから肺線維症(肺が硬くなり呼吸ができなくなる状態)が進行し、救命が非常に難しいことで知られています。

他の選択肢が不適切な理由
・水に溶けにくい油状液体で殺鼠剤:パラコートは水によく溶ける結晶で、用途は除草剤です。
・黄色の結晶で土壌くん蒸剤:土壌くん蒸剤はクロルピクリンや臭化メチルなどの揮発しやすい物質です。
・刺激臭の強い気体で殺虫剤:パラコートは常温で固体(結晶)で、殺虫剤ではありません。

覚え方のポイント
ビピリジニウム系の除草剤は2つあり、パラコートは毒物、ジクワットは劇物です。どちらも「水に溶けやすい結晶・除草剤」ですが、区分が違う点が頻出です。パラコートは「遅れて出る肺線維症」とセットで覚えましょう。
問23-4

クロルピクリンの性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①催涙性があり、刺激臭のある油状の液体である
  • ②土壌くん蒸剤として用いられる液体である
  • ③水によく溶け、においのない結晶である
  • ④加熱や光によって分解する性質がある
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正解 ③水によく溶け、においのない結晶である
解説
クロルピクリン(トリクロロニトロメタン)は法別表第二に掲げられた劇物で、施行規則別表第一の農業用品目にも含まれます。刺激臭のあるわずかに油状の無色(市販品は微黄色のこともある)の液体で、水にはほとんど溶けません(25℃で100mLに約0.16g)。常温で液体なので「結晶」も誤りです。したがってこの記述が誤っています。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・催涙性があり刺激臭のある油状の液体:わずかな蒸気でも目を強く刺激して涙を出させる催涙性があり、目・皮膚・気道を強く刺激します。
・土壌くん蒸剤として用いられる:土の中に注入して揮発させ、線虫や病原菌などを防除する土壌くん蒸剤として使われます。
・加熱や光で分解:加熱や光によって分解し、塩化水素や窒素酸化物などの有毒なガスを生じます。

覚え方のポイント
クロルピクリンは「催涙性・油状液体・土壌くん蒸」の3語で覚えます。廃棄方法は、亜硫酸ナトリウムと炭酸ナトリウムの混合溶液で分解させる分解法という独特の方法で、これも頻出です。性質から用途、廃棄までを一続きで押さえましょう。
問33-4

次のうち、施行規則別表第一に掲げられた農業用品目に該当しないものはどれか。

  • ①クロルピクリン
  • ②燐化亜鉛
  • ③ダイアジノン
  • ④ニトロベンゼン
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正解 ④ニトロベンゼン
解説
農業用品目とは、農業上必要な毒物・劇物として施行規則別表第一に掲げられたもので、農業用品目販売業者はこれらだけを販売できます(法第4条の3)。ニトロベンゼンは法別表第二に掲げられた劇物ですが、主な用途は染料などの化学工業の原料で、施行規則別表第一には掲げられていません。したがって農業用品目に該当しません。

他の選択肢が不適切な理由
・クロルピクリン:土壌くん蒸剤として使われ、「クロルピクリン及びこれを含有する製剤」が別表第一の劇物に掲げられています。
・燐化亜鉛:殺鼠剤として使われ、別表第一の劇物に掲げられています(燐化亜鉛1%以下を含有し、黒色に着色し、トウガラシエキスで著しく辛く味付けしたものは除かれます)。
・ダイアジノン:有機燐系の殺虫剤で、別表第一の劇物に掲げられています(5%以下、マイクロカプセル製剤は30%以下のものは除かれます)。

覚え方のポイント
農業用品目は「殺虫剤・殺菌剤・除草剤・殺鼠剤・くん蒸剤として農業で使うもの」が中心です。溶剤や化学工業原料(ニトロベンゼン、アニリン、トルエン、メタノールなど)は農業用品目には入らない、と用途から判断するのが近道です。ただし硫酸やアンモニアのように農業でも使う基礎的な薬品は、農業用品目にも含まれるので注意しましょう。
問43-4

農業用品目に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a パラコートは毒物である。
b ジクワットは毒物である。
c メソミル45%以下を含有する製剤は劇物である。
d 硫酸タリウムは毒物である。

  • ①a、b
  • ②a、c
  • ③b、d
  • ④c、d
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正解 ②a、c
解説
施行規則別表第一は、農業用品目を「毒物」と「劇物」に分けて掲げています。同じ系統の農薬でも、毒性の強さによって毒物・劇物が分かれたり、濃度によって区分が変わったりするため、代表的な品目は区分まで覚える必要があります。

各記述の正誤
・a 正しい:パラコート(1・1′―ジメチル―4・4′―ジピリジニウムヒドロキシドとその塩類)は毒物です(毒物及び劇物指定令第1条、別表第一の毒物)。
・b 誤り:ジクワット(2・2′―ジピリジリウム―1・1′―エチレンジブロミド)は劇物です(法別表第二、別表第一の劇物)。
・c 正しい:メソミル(施行規則別表第一の表記では別名メトミル)は原体と45%を超える製剤が毒物、45%以下を含有する製剤は劇物です(別表第一)。
・d 誤り:硫酸タリウムは法別表第二に掲げられた劇物です(0.3%以下を含有し、黒色に着色し、トウガラシエキスで著しく辛く味付けした製剤は劇物から除かれます)。

覚え方のポイント
「パラコートは毒物、ジクワットは劇物」は最頻出の対比です。メソミルやEPNのように「原体は毒物・低い濃度の製剤は劇物」となる品目もあるので、「濃度で区分が変わる農薬」としてまとめて覚えましょう。
問53-4

燐化亜鉛の性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①水と反応して、塩素ガスを発生する
  • ②酸と反応して、有毒な燐化水素を発生する
  • ③アルカリと反応して、シアン化水素を出す
  • ④空気中でも安定な、無色透明の液体である
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正解 ②酸と反応して、有毒な燐化水素を発生する
解説
燐化亜鉛は法別表第二に掲げられた劇物で、施行規則別表第一の農業用品目にも含まれる殺鼠剤です。暗灰色の粉末(結晶)で、酸と反応すると猛毒の燐化水素(ホスフィン)を発生します。ねずみが食べると胃の中の胃酸と反応してホスフィンが発生し、これが毒作用を示します。したがって保管の際は酸と接触させないことが重要です。

他の選択肢が不適切な理由
・水と反応して塩素を発生:燐化亜鉛が分解して生じるのは燐化水素で、塩素ではありません。
・アルカリと反応してシアン化水素:燐化亜鉛はシアンを含まないので、シアン化水素は生じません。酸でシアン化水素が出るのはシアン化合物です。
・無色透明の液体:燐化亜鉛は常温で暗灰色の固体です。

覚え方のポイント
「燐化〇〇」という名前の品目(燐化亜鉛、燐化アルミニウム製剤)は、どちらも分解して燐化水素(ホスフィン)を出すことで毒性を示す、と覚えます。燐化亜鉛は「酸で分解」、燐化アルミニウム製剤は「空気中の湿気で分解」という違いがポイントです。燐化水素は無色の気体で、純粋なものはほとんどにおいがありませんが、不純物を含む工業品などはニンニクや腐った魚のようなにおいがします。
問63-4

燐化アルミニウムとその分解促進剤とを含有する製剤に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①水に溶けて、強い酸性の液体になる
  • ②加熱されると、塩素ガスを発生する
  • ③光によって分解し、ホスゲンを生じる
  • ④湿気で分解して、ホスフィンを生じる
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正解 ④湿気で分解して、ホスフィンを生じる
解説
燐化アルミニウムとその分解促進剤とを含有する製剤は、毒物及び劇物指定令第3条で特定毒物に指定されています(施行規則別表第一の農業用品目の毒物でもあります)。空気中の湿気(水分)と反応して分解し、燐化水素(ホスフィン)を発生します。このガスで、倉庫内・コンテナ内・船倉内のねずみや昆虫などを駆除するくん蒸剤として使われます。施行令では、この製剤の保管は密閉した容器で行うことが定められています(施行令第31条)。また、品質の基準として、分解するときに悪臭を発生するものであることや、容器・被包に「空気に触れた場合に燐化水素を発生し、著しい危害を生ずるおそれがある旨」を表示することが定められています(施行令第29条)。

他の選択肢が不適切な理由
・水に溶けて強い酸性の液体:この製剤の本質は湿気で燐化水素を出すことで、酸性の液体になる性質ではありません。
・加熱で塩素ガス:塩素は含まれていないので、塩素ガスは生じません。
・光で分解してホスゲン:ホスゲンはクロロホルムや四塩化炭素が分解したときに生じる物質です。名前が似ている「ホスフィン」と混同しないよう注意します。

覚え方のポイント
「ホスフィン=燐化水素」「ホスゲン=塩化カルボニル(有機塩素系が分解して生じる)」は名前が似ていて取り違えやすい組み合わせです。燐化アルミニウム製剤は「湿気→ホスフィン→くん蒸」と一続きで覚えましょう。
問73-4

有機燐系の農薬などに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①メソミルは、有機燐系の除草剤である
  • ②ダイアジノンは、有機燐系の殺虫剤である
  • ③EPNは有機燐系で、その原体は毒物である
  • ④DDVPは有機燐系で、揮発性がある
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正解 ①メソミルは、有機燐系の除草剤である
解説
メソミル(指定令・施行規則上の別名はメトミル)は有機燐系ではなく、カーバメート系の殺虫剤です。したがってこの記述が誤っています。カーバメート系も有機燐系と同じくコリンエステラーゼ(神経の信号を止める酵素)の働きを阻害しますが、化学構造は異なり、分子にリン原子を含みません。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・ダイアジノン:有機燐系の殺虫剤で、法別表第二に掲げられた劇物です(施行規則別表第一でも劇物。5%以下の製剤などは除かれます)。
・EPN:有機燐系の殺虫剤で、法別表第一に掲げられた毒物です。1.5%以下を含有する製剤は劇物とされています。
・DDVP(ジクロルボス):有機燐系の殺虫剤で、法別表第二に掲げられた劇物です。揮発しやすい性質があり、くん蒸的な効果を示します。

覚え方のポイント
有機燐系は名前に「ホスフェイト」「チオホス」など「ホス(リン)」が入るものが多い、カーバメート系は「カルバメート」「カルブ」が入るもの(メソミル、NAC=カルバリル、BPMC など)と覚えると区別しやすくなります。解毒剤が違う(有機燐系はPAMと硫酸アトロピン、カーバメート系は主に硫酸アトロピン)点も出題されます。
問83-4

硫酸タリウムの性質と用途に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①黄色の液体で、除草剤として用いられる
  • ②赤色の粉末で、土壌くん蒸剤に用いられる
  • ③無色の結晶で、殺鼠剤として用いられる
  • ④無色の気体で、殺虫剤として用いられる
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正解 ③無色の結晶で、殺鼠剤として用いられる
解説
硫酸タリウムは法別表第二に掲げられた劇物で、施行規則別表第一の農業用品目にも含まれます。無色の結晶で、水に溶け、殺鼠剤として使われます。ただし、0.3%以下を含有し、黒色に着色され、かつトウガラシエキスを用いて著しく辛く味付けされている製剤は、劇物から除かれています(毒物及び劇物指定令第2条)。除外されるのは、この3つの条件(0.3%以下・黒色の着色・トウガラシエキスによる辛い味付け)をすべて満たす製剤だけです。

他の選択肢が不適切な理由
・黄色の液体で除草剤:硫酸タリウムは液体ではなく結晶で、用途は殺鼠剤です。
・赤色の粉末で土壌くん蒸剤:土壌くん蒸剤は揮発性のクロルピクリンなどです。硫酸タリウムは揮発しないのでくん蒸には使いません。
・無色の気体で殺虫剤:常温で気体ではなく、殺虫剤でもありません。

覚え方のポイント
殺鼠剤として使われる品目は、硫酸タリウム・燐化亜鉛・モノフルオール酢酸ナトリウム(特定毒物)などです。硫酸タリウムと燐化亜鉛は、どちらも「低濃度で黒色に着色し、トウガラシで辛くしたもの」が劇物から除かれる、という共通のしくみで覚えておくと効率的です。
問93-4

くん蒸剤として用いられる農業用品目に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a 臭化メチル(ブロムメチル)は、常温で気体である。
b ヨウ化メチルは、施行規則別表第一に掲げられた劇物である。
c クロルピクリンは、常温で気体である。
d 臭化メチルは、空気より軽い。

  • ①a、b
  • ②a、d
  • ③b、c
  • ④c、d
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正解 ①a、b
解説
くん蒸剤は、揮発したガスで害虫や病原菌を駆除する薬剤です。臭化メチル(法令上の表記はブロムメチル)・ヨウ化メチル(法令上の表記は沃化メチル)・クロルピクリンは、いずれも劇物で、施行規則別表第一の農業用品目に掲げられています。常温で気体か液体か、空気より重いか軽いかは、使い方や漏えい時の対応に直結するので、区別して覚えましょう。

各記述の正誤
・a 正しい:臭化メチルは沸点が約4℃で、常温では無色の気体です。圧縮液化ガスとして容器に詰められています。
・b 正しい:ヨウ化メチルは毒物及び劇物指定令第2条で劇物に指定され、別表第一にも劇物として掲げられています。
・c 誤り:クロルピクリンは沸点が約112℃の油状の液体です。液体を土に注入して揮発させて使います。
・d 誤り:臭化メチルの蒸気は空気の約3.3倍の重さがあり、低い所にたまります。

覚え方のポイント
くん蒸剤のガスは、ほとんどが空気より重いため、「倉庫の床付近や地下にたまる」と考えます。臭化メチルは、運搬事故時の応急措置の基準で「においは極めて弱く」とされ、においで漏れに気づきにくいことも危険な点です。漏えい時は風上に避難し、低い場所に近づかないことが大切です。
問103-4

施行規則別表第一(農業用品目)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①硫酸は、10%超のものが農業用品目に当たる
  • ②メタノールは、農業用品目に当たる劇物である
  • ③アンモニアは、10%超のものが農業用品目に当たる
  • ④無機シアン化合物は、農業用品目に当たる
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正解 ②メタノールは、農業用品目に当たる劇物である
解説
メタノールは法別表第二に掲げられた劇物で、施行規則別表第二の特定品目には含まれますが、別表第一の農業用品目には掲げられていません。したがってこの記述が誤りです。メタノールは主に溶剤や化学工業の原料として使われる物質で、農業用の品目ではありません。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・硫酸:別表第一に「硫酸及びこれを含有する製剤。ただし、硫酸10%以下を含有するものを除く」と掲げられています。
・アンモニア:別表第一に「アンモニア及びこれを含有する製剤。ただし、アンモニア10%以下を含有するものを除く」と掲げられています。
・無機シアン化合物:別表第一に毒物として掲げられています(紺青、フェリシアン塩、フェロシアン塩とこれらを含有する製剤は除かれます)。

覚え方のポイント
硫酸とアンモニアは、農業用品目(別表第一)と特定品目(別表第二)の両方に掲げられている、数少ない品目です。どちらも除外の濃度は10%以下で共通しています。「両方に載っているのは硫酸とアンモニア」と覚えておくと、販売業の登録の種類を問う法規の問題でも役立ちます。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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