2026年版・3-2

性質:無機の劇物の性質の一問一答

毒物劇物取扱者試験「毒物及び劇物の性質及び貯蔵その他取扱方法」から、性質:無機の劇物の性質に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問13-2

硝酸の性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①皮膚に付くと、その部分を青紫色に変える
  • ②光によって分解し、黄色を帯びることがある
  • ③揮発性がなく、空気中で発煙することはない
  • ④鉄やアルミニウムを濃硝酸は激しく溶かす
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正解 ②光によって分解し、黄色を帯びることがある
解説
硝酸(法別表第二に掲げられた劇物。10%以下を含有する製剤は除かれます)は無色の液体ですが、光や熱によって分解して二酸化窒素(赤褐色の気体)を生じ、それが溶け込むため黄色みを帯びてきます。このため褐色のびんに入れて冷暗所で保管します。濃硝酸は揮発しやすく、湿った空気中で発煙します。強い酸化作用があり、銅や銀のような水素よりイオン化傾向の小さい金属も溶かします。

他の選択肢が不適切な理由
・皮膚を青紫色に変える:硝酸が皮膚のたんぱく質と反応すると黄色に変わります(キサントプロテイン反応)。
・揮発性がなく発煙しない:濃硝酸は揮発性があり、空気中の水分と触れて白煙を生じます。
・鉄やアルミニウムを激しく溶かす:これらの金属は濃硝酸に触れると表面に緻密な酸化膜ができ(不動態)、それ以上溶けにくくなります。

覚え方のポイント
硝酸は「光で分解→黄色→褐色びん・冷暗所」と、性質と貯蔵法をひと続きで覚えます。皮膚が黄色になる反応とあわせて「硝酸=黄色」と結びつけておくと、識別の問題でも役立ちます。
問23-2

濃硫酸及び希硫酸の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①吸湿性が強く、空気中の水分を吸収する
  • ②脱水作用があり、紙や砂糖を黒く炭化させる
  • ③水で薄めると、多量の熱を発生する
  • ④希硫酸は亜鉛と反応しても水素を発生しない
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正解 ④希硫酸は亜鉛と反応しても水素を発生しない
解説
硫酸(法別表第二に掲げられた劇物。10%以下を含有する製剤は除かれます)は、濃度によって性質が大きく変わります。希硫酸は強い酸として働き、亜鉛や鉄のように水素よりイオン化傾向の大きい金属と反応して水素を発生します。したがって「水素を発生しない」は誤りです。鉄製の容器に希硫酸を入れると水素が発生して危険なのはこのためです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・吸湿性が強い:濃硫酸は空気中の水分を吸収するので、乾燥剤としても使われます。密栓して保管する理由です。
・脱水作用で炭化:濃硫酸は有機物から水素と酸素を水の形で奪うため、紙や砂糖が黒く炭化します。
・薄めると多量の熱を発生:濃硫酸と水が混ざると激しく発熱します。薄めるときは水に濃硫酸を少しずつ加えます。

覚え方のポイント
濃硫酸は「吸湿・脱水・発熱(と熱濃硫酸の酸化作用)」、希硫酸は「強酸として金属と反応し水素」と、濃いか薄いかで分けて覚えましょう。運搬事故時の応急措置の基準でも、漏えいした硫酸は土砂等でせき止め、遠くから徐々に注水して薄めてから消石灰やソーダ灰で中和するとされ、注意事項として「水と急激に接触すると多量の熱を発生し酸が飛散する」「薄めた希硫酸は金属を腐食して水素ガスを発生する」ことが挙げられています。
問33-2

水酸化ナトリウムの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①潮解性があり、二酸化炭素も吸収する
  • ②水に溶かすと熱を吸収し、液が冷える
  • ③水溶液は弱酸性で、皮膚を侵さない
  • ④黄色の結晶で、熱すると昇華しやすい
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正解 ①潮解性があり、二酸化炭素も吸収する
解説
水酸化ナトリウム(法別表第二に掲げられた劇物。5%以下を含有する製剤は除かれます)は白色の固体で、空気中の水分を吸って自分がその水に溶けてしまう性質(潮解性)があります。また、空気中の二酸化炭素を吸収して炭酸ナトリウムに変わります。そのため、密栓して二酸化炭素と水分に触れないように保管します。

他の選択肢が不適切な理由
・熱を吸収して液が冷える:水酸化ナトリウムは水に溶けるときに多量の熱を出します(溶解熱が発熱)。薄めるときは発熱に注意が必要です。
・弱い酸性で皮膚を侵さない:水溶液は強いアルカリ性で、皮膚のたんぱく質を溶かして深い化学やけどを起こします。目に入ると失明のおそれもあります。
・黄色の結晶で昇華:水酸化ナトリウムは白色の固体で、昇華性はありません。

覚え方のポイント
水酸化ナトリウムと水酸化カリウムは「白色・潮解性・二酸化炭素を吸収・強アルカリ・溶けると発熱」の5点が共通です。性質から「密栓」「中和法で廃棄」という取扱いが導けるので、ひとまとまりで覚えましょう。
問43-2

アンモニアの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①黄緑色の気体で、空気より重い性質がある
  • ②水に溶けにくく、水溶液は強い酸性を示す
  • ③空気より軽く、水に非常によく溶ける気体
  • ④塩化水素と反応して、黄色の煙を生じる
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正解 ③空気より軽く、水に非常によく溶ける気体
解説
アンモニア(法別表第二に掲げられた劇物。10%以下を含有する製剤は除かれます)は、特有の強い刺激臭をもつ無色の気体です。分子量が17と小さいため空気より軽く、水に非常によく溶けます。水溶液(アンモニア水)は弱いアルカリ性を示します。水によく溶けて空気より軽い性質から、気体として捕集するときは上方置換を用います。

他の選択肢が不適切な理由
・黄緑色で空気より重い:これは塩素の性状です。アンモニアは無色です。
・水に溶けにくく強い酸性:アンモニアは水に非常によく溶け、水溶液は弱いアルカリ性を示します。
・塩化水素と反応して黄色の煙:アンモニアと塩化水素が触れると塩化アンモニウムの白い煙が生じます。黄色ではありません。

覚え方のポイント
アンモニアは「無色・刺激臭・空気より軽い・水によく溶ける・弱アルカリ・塩化水素で白煙」の6点を押さえます。白煙は、濃塩酸を付けたガラス棒を近づけてアンモニアを確かめる方法として識別の問題にも出ます。
問53-2

過酸化水素の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①水とは混ざらず、水面に浮く油状の液体
  • ②酸化剤としても、還元剤としてもはたらく
  • ③分解すると、酸素と水を生じる性質がある
  • ④光や金属イオンによって分解が促される
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正解 ①水とは混ざらず、水面に浮く油状の液体
解説
過酸化水素は法別表第二に掲げられた劇物で、6%以下を含有する製剤は劇物から除かれます(毒物及び劇物指定令第2条)。無色の液体で、水とはどんな割合でも混ざり合います。「水と混ざらず水面に浮く」は誤りです。市販品や工業品も、水溶液の形で流通しています。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・酸化剤としても還元剤としてもはたらく:ふつうは強い酸化剤として働きますが、過マンガン酸カリウムのようなより強い酸化剤に対しては還元剤として働きます。
・分解すると酸素と水を生じる:分解によって酸素を放出します。密閉容器で分解が進むと内圧が上がって破裂するおそれがあります。
・光や金属イオンで分解が促される:光、熱、金属イオン、アルカリなどで分解が速まります。

覚え方のポイント
過酸化水素は「分解して酸素を出す」ことがすべての出発点です。貯蔵では少量の安定剤を加え、ガスが抜けるようにした栓で冷暗所に置きます。廃棄については、廃棄の方法に関する基準で、多量の水で希釈する希釈法が示されています。性質・貯蔵・廃棄をひとまとまりで覚えましょう。
問63-2

塩素に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a においのない気体である。
b 空気より軽い気体である。
c 黄緑色の気体である。
d 水に溶けると次亜塩素酸を生じ、漂白・殺菌作用を示す。

  • ①a、b
  • ②a、c
  • ③b、d
  • ④c、d
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正解 ④c、d
解説
塩素は毒物及び劇物指定令第2条で指定された劇物です。黄緑色で強い刺激臭のある気体で、空気の約2.5倍の重さがあります。水に少し溶けると塩化水素と次亜塩素酸を生じ、次亜塩素酸の強い酸化作用によって漂白・殺菌作用を示します。水道水の消毒やさらし粉の原料に使われるのはこの性質のためです。

各記述の正誤
・a 誤り:塩素には強い刺激臭があります。低い濃度でも目やのどを強く刺激します。
・b 誤り:塩素(分子量71)は空気(平均分子量約29)より重く、漏れると低い所にたまります。
・c 正しい:黄緑色の気体です。「塩素=黄緑」は識別の基本です。
・d 正しい:水に溶けて生じる次亜塩素酸が、漂白や殺菌の作用を示します。

覚え方のポイント
塩素は「黄緑・刺激臭・空気より重い・漂白殺菌」の4点で覚えます。空気より重いので、漏えい時は風上に避難し、低い所に近づかないことが大切です。廃棄のアルカリ法(石灰乳や水酸化ナトリウム水溶液に吹き込む)も、塩素が水に溶けて酸性を示す性質から理解できます。
問73-2

臭素及びヨウ素に関する次の記述a〜dのうち、正しいものの組合せを選びなさい。
a 臭素は水より軽い液体である。
b 臭素は刺激臭のある赤褐色の液体で、揮発しやすい。
c ヨウ素はヨウ化カリウム水溶液によく溶ける。
d ヨウ素はデンプン溶液を加えても色が変わらない。

  • ①a、c
  • ②a、d
  • ③b、c
  • ④b、d
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正解 ③b、c
解説
臭素とヨウ素(沃素)は、どちらも法別表第二に掲げられた劇物です。臭素は常温で液体である唯一の非金属で、刺激臭のある赤褐色の重い液体です。揮発しやすく、赤褐色の蒸気を出します。ヨウ素は黒紫色の金属光沢のある固体で、加熱すると昇華します。水には溶けにくいものの、ヨウ化カリウム水溶液やエタノールにはよく溶けます。

各記述の正誤
・a 誤り:臭素の密度は約3.1g/cm3で、水よりずっと重い液体です。
・b 正しい:刺激臭のある赤褐色の液体で、常温でも盛んに揮発します。
・c 正しい:ヨウ素は水には溶けにくいが、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶けます(ヨウ素液・ルゴール液はこの性質を利用しています)。
・d 誤り:ヨウ素はデンプンと反応して青紫色を示します(ヨウ素デンプン反応)。

覚え方のポイント
ハロゲンの単体は色と状態の変化で覚えます。塩素=黄緑色の気体、臭素=赤褐色の液体、ヨウ素=黒紫色の固体(昇華性)。周期表で下に行くほど、気体→液体→固体と変わり、色も濃くなります。
問83-2

重クロム酸カリウムの性質に関する記述として、正しいものはどれか。

  • ①緑色の結晶で、強い還元作用をもつ
  • ②橙赤色の結晶で、強い酸化作用をもつ
  • ③無色の液体で、水にほとんど溶けない
  • ④黒紫色の結晶で、加熱すると昇華する
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正解 ②橙赤色の結晶で、強い酸化作用をもつ
解説
重クロム酸カリウム(二クロム酸カリウム)は、重クロム酸塩類として毒物及び劇物指定令第2条で指定された劇物で、特定品目にも含まれます。橙赤色の結晶で水に溶け、特に酸性の溶液中で強い酸化作用を示します。可燃物や還元性の物質と混ざると激しく反応するおそれがあるため、それらと離して保管します。6価のクロムを含むため、皮膚や粘膜に対する刺激性や発がん性にも注意が必要です。

他の選択肢が不適切な理由
・緑色の結晶で強い還元作用:重クロム酸カリウムは還元剤ではなく酸化剤です。緑色は、還元されて生じる3価のクロムの色です。
・無色の液体で水に溶けにくい:常温では橙赤色の固体(結晶)で、水に溶けます。
・黒紫色の結晶で昇華:黒紫色で昇華するのはヨウ素の性質です。

覚え方のポイント
クロムの化合物は色で区別します。クロム酸塩=黄色、重クロム酸塩=橙赤色、3価のクロム=緑色。6価クロムは強い酸化剤で有害なので、廃棄では還元剤で3価に変えてから水酸化クロム(III)として沈殿させる(還元沈殿法)という流れにつながります。
問93-2

硝酸銀の性質に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①無色の結晶で、水に非常によく溶ける
  • ②光に当たると分解して、黒っぽく変色する
  • ③水溶液に食塩水を加えても沈殿は生じない
  • ④強い酸化剤で、可燃物との接触は危険である
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正解 ③水溶液に食塩水を加えても沈殿は生じない
解説
硝酸銀は、無機銀塩類として毒物及び劇物指定令第2条で指定された劇物です(塩化銀などは除かれます)。水溶液に食塩水(塩化物イオン)を加えると、水に溶けにくい塩化銀の白色沈殿が生じます。「沈殿は生じない」は誤りです。この反応は、硝酸銀の廃棄方法である沈殿法(食塩水を加えて塩化銀として沈殿させる)にそのまま使われています。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・無色の結晶で水に非常によく溶ける:国際化学物質安全性カードでも無色〜白色の結晶とされています。
・光で分解して黒っぽく変色:光によって銀が遊離して黒ずみます。このため褐色びんで遮光して保管します。硝酸銀は、写真の感光材料(光で変化する臭化銀などのハロゲン化銀)の原料にも使われてきました。
・強い酸化剤で可燃物との接触は危険:硝酸イオンを含む強い酸化剤で、可燃物と混ざると火災の原因になります。

覚え方のポイント
硝酸銀は「光で黒くなる→遮光保管」「塩化物で白い沈殿→沈殿法で廃棄」と、性質を貯蔵と廃棄に結びつけて覚えます。皮膚に付くと黒く染まることも識別の手がかりになります。
問103-2

次の記述a〜cの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。
a ナトリウムは銀白色の軟らかい金属で、水と激しく反応して水素を発生する。
b 塩素酸ナトリウムは強い酸化剤で、有機物や硫黄などと混ざると爆発のおそれがある。
c ナトリウムは水より重く、水に入れると底に沈む。

  • ①a正 b正 c誤
  • ②a正 b誤 c正
  • ③a誤 b正 c正
  • ④a誤 b誤 c誤
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正解 ①a正 b正 c誤
解説
ナトリウム(法別表第二に掲げられた劇物)と塩素酸ナトリウム(塩素酸塩類として毒物及び劇物指定令第2条で指定された劇物)は、どちらも法第3条の4の「引火性、発火性又は爆発性のある劇物」として施行令第32条の3に挙げられています(塩素酸塩類は35%以上を含有するもの)。いずれも火災・爆発の危険が大きい物質です。

各記述の正誤
・a 正しい:ナトリウムはナイフで切れるほど軟らかい銀白色の金属で、水と激しく反応して水素を発生し、その熱で発火することがあります。
・b 正しい:塩素酸ナトリウムは強い酸化剤で、有機物・硫黄・金属粉などの燃えやすい物と混ざると、摩擦や加熱で爆発するおそれがあります。
・c 誤り:ナトリウムの密度は約0.97g/cm3で水より軽く、水に入れると浮きながら激しく反応します。

覚え方のポイント
ナトリウムは「水より軽い・水と反応して水素」、だから「水より軽く反応しない石油(灯油)の中に沈めて保存」となります。塩素酸ナトリウムは「強い酸化剤→可燃物と離す」。どちらも法第3条の4の対象として、正当な理由のない所持が禁止されていることも覚えておきましょう。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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