硝酸の性質に関する記述として、正しいものはどれか。
- ①皮膚に付くと、その部分を青紫色に変える
- ②光によって分解し、黄色を帯びることがある
- ③揮発性がなく、空気中で発煙することはない
- ④鉄やアルミニウムを濃硝酸は激しく溶かす
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硝酸(法別表第二に掲げられた劇物。10%以下を含有する製剤は除かれます)は無色の液体ですが、光や熱によって分解して二酸化窒素(赤褐色の気体)を生じ、それが溶け込むため黄色みを帯びてきます。このため褐色のびんに入れて冷暗所で保管します。濃硝酸は揮発しやすく、湿った空気中で発煙します。強い酸化作用があり、銅や銀のような水素よりイオン化傾向の小さい金属も溶かします。
他の選択肢が不適切な理由
・皮膚を青紫色に変える:硝酸が皮膚のたんぱく質と反応すると黄色に変わります(キサントプロテイン反応)。
・揮発性がなく発煙しない:濃硝酸は揮発性があり、空気中の水分と触れて白煙を生じます。
・鉄やアルミニウムを激しく溶かす:これらの金属は濃硝酸に触れると表面に緻密な酸化膜ができ(不動態)、それ以上溶けにくくなります。
覚え方のポイント
硝酸は「光で分解→黄色→褐色びん・冷暗所」と、性質と貯蔵法をひと続きで覚えます。皮膚が黄色になる反応とあわせて「硝酸=黄色」と結びつけておくと、識別の問題でも役立ちます。