水素化ヒ素(アルシン)に関する次の記述a〜cの正誤の組合せとして、正しいものはどれか。
a 無色でニンニクのようなにおいのある気体で、空気より重い。
b 少量の吸入であっても、強い溶血作用がある。
c 中毒の解毒剤として、PAMが用いられる。
- ①a正 b誤 c正
- ②a誤 b正 c誤
- ③a正 b正 c誤
- ④a誤 b誤 c正
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水素化ヒ素(AsH3、アルシン)は、ヒ素化合物(法令上の表記は砒素化合物)として毒物に指定されています(指定令第1条)。応急措置の基準(広島県掲載)では、無色でニンニク臭のある気体、比重2.7(空気を1として)とされ、少量の吸入でも強い溶血作用(赤血球を壊す作用)があるので危険と注意されています。吸入した場合には医師による交換輸血が有効で、ヒ素の解毒剤としてはジメルカプロール(BAL)が知られています。
各記述の正誤
・a 正しい:無色・ニンニク臭の気体で、比重2.7と空気より重いため、漏れると低い所にたまりやすくなります。
・b 正しい:アルシンの最大の特徴が溶血作用です。血色素尿(赤い尿)がみられることがあります。
・c 誤り:PAMは有機燐系農薬の中毒に用いる解毒剤です。ヒ素の解毒剤として知られているのはジメルカプロール(BAL)です。
覚え方のポイント
ヒ素化合物の解毒剤は「BAL」、有機燐は「PAM・硫酸アトロピン」、シアン化合物は「亜硝酸アミル・チオ硫酸ナトリウム」と、毒の種類と解毒剤を対にして覚えます。アルシンは「ニンニク臭・溶血」の2語をセットで押さえましょう。