アンモニアを水に溶かすと、アンモニア分子が水分子から水素イオンを受け取り、アンモニウムイオンと水酸化物イオンが生じる。この右向きの反応において、ブレンステッド・ローリーの定義で酸としてはたらいている物質はどれか。
- ①水
- ②アンモニア
- ③アンモニウムイオン
- ④水酸化物イオン
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ブレンステッド・ローリーの定義では、水素イオンを相手に与える物質を酸、水素イオンを受け取る物質を塩基といいます。アンモニアが水に溶ける右向きの反応では、水分子が水素イオンをアンモニア分子に与え、自らは水酸化物イオンになっています。したがって水が酸、アンモニアが塩基としてはたらいています。一方、水は塩化水素と反応するときには水素イオンを受け取って塩基としてはたらくので、相手によって酸にも塩基にもなる物質です。
他の選択肢が不適切な理由
・アンモニア:水素イオンを受け取ってアンモニウムイオンになっているので、塩基としてはたらいています。
・アンモニウムイオン:この反応で生じた物質です。逆向き(左向き)の反応では水素イオンを与える酸としてはたらきますが、問われているのは右向きの反応です。
・水酸化物イオン:この反応で生じた物質で、逆向きの反応では水素イオンを受け取る塩基としてはたらきます。
覚え方のポイント
アレニウスの定義は「水溶液中で水素イオンを出すのが酸、水酸化物イオンを出すのが塩基」、ブレンステッド・ローリーの定義は「水素イオンを与えるのが酸、受け取るのが塩基」です。アンモニアは水酸化物イオンを含まないのに塩基性を示しますが、ブレンステッド・ローリーの定義を使うとその理由を説明できます。