2026年版・0-3

化学の最低限の言葉と単位の一問一答

毒物劇物取扱者試験「最初に覚える土台知識」から、化学の最低限の言葉と単位に関する4択問題を10問。「答えと解説を見る」を開くと、正解とその理由がその場で読めます。会員登録は不要です。

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問題

上から順に解いてみてください。答えは各問の下で確認できます。本試験の出題形式は都道府県によって異なりますが、ここでは4択で出題しています。

問10-3

元素記号「Hg」で表される元素はどれか。

  • ①ヒ素
  • ②水銀
  • ③銀
  • ④鉛
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正解 ②水銀
解説
元素記号は、元素を表すアルファベット1文字または2文字の記号です。Hg は水銀を表し、ラテン語の「hydrargyrum(液体の銀)」に由来します。水銀は常温で液体の金属で、法の別表第一に掲げられた毒物です。毒物・劇物の名前や化学式には元素記号が必ず出てくるので、よく登場する元素の記号は最初に覚えておくと、法規・化学・性質のどの分野でも役立ちます。

他の選択肢が不適切な理由
・ヒ素:元素記号は As です。ヒ素(法令上の表記は砒素)とその化合物は毒物で、三酸化二ヒ素(As2O3)などがあります。
・銀:元素記号は Ag です。硝酸銀(AgNO3)は劇物です。水銀(Hg)と銀(Ag)は名前が似ているので取り違えに注意します。
・鉛:元素記号は Pb です。四アルキル鉛は特定毒物、一酸化鉛(PbO)などの鉛化合物は劇物です。

覚え方のポイント
名前と記号の頭文字が一致しない元素(Hg=水銀、Ag=銀、Pb=鉛、Na=ナトリウム、K=カリウム、Cu=銅)は、毒劇物の試験で頻繁に出てきます。化学式を見たら元素記号を読み上げる練習をすると、自然に身につきます。
問20-3

化学式と物質名の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①NaOH:水酸化ナトリウム
  • ②HCl:塩化水素
  • ③HNO3:硫酸
  • ④NH3:アンモニア
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正解 ③HNO3:硫酸
解説
HNO3 は硝酸の化学式で、水素(H)1個、窒素(N)1個、酸素(O)3個からできています。硫酸の化学式は H2SO4 で、硫黄(S)を含むのが特徴です。したがって「HNO3:硫酸」が誤りです。化学式は、物質がどの元素の原子を何個ずつ組み合わせてできているかを表したもので、元素記号の右下の数字(本サイトでは普通の大きさの数字で書いています)が、その原子の数を表します。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・NaOH:水酸化ナトリウムです。ナトリウム(Na)と水酸化物イオン(OH)からなる強いアルカリで、劇物です。
・HCl:塩化水素です。その水溶液が塩酸で、10%を超えて含むものは劇物です。
・NH3:アンモニアです。窒素1個と水素3個からなり、刺激臭のある気体です。

覚え方のポイント
酸は「S(硫黄)が入れば硫酸 H2SO4、N(窒素)が入れば硝酸 HNO3、Cl(塩素)なら塩酸 HCl」と、中心の元素で見分けます。漢字の「硫=S」「硝=N」「塩=Cl」と対応させると忘れにくくなります。
問30-3

塩酸(塩化水素の水溶液)は、物質の分類のうちどれに当たるか。

  • ①単体
  • ②化合物
  • ③混合物
  • ④同素体
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正解 ③混合物
解説
物質は、1種類の物質だけからなる「純物質」と、2種類以上の物質が混ざった「混合物」に分けられます。純物質はさらに、1種類の元素だけからなる「単体」(水銀、塩素など)と、2種類以上の元素が結びついた「化合物」(塩化水素、水など)に分けられます。塩酸は、化合物である塩化水素が水に溶けた水溶液なので、塩化水素と水の混合物です。混合物は混ぜる割合を変えられるので、塩酸には濃いものも薄いものもあります。

他の選択肢が不適切な理由
・単体:1種類の元素だけからなる物質のことで、塩酸は当たりません。
・化合物:塩化水素(HCl)そのものは化合物ですが、それが水に溶けた塩酸は混合物です。
・同素体:同じ元素からなる性質の違う単体どうし(黄燐と赤燐など)の関係を表す言葉です。

覚え方のポイント
「〜酸」「〜水」と呼ばれる液体(塩酸、アンモニア水、過酸化水素水、ホルマリン)は、たいてい水溶液=混合物です。毒劇物で濃度(%)が問題になるのは、混合物だからこそ割合が変わるためだと理解しておきましょう。
問40-3

原子が電子を失って、正(プラス)の電気を帯びた粒子を何というか。

  • ①陰イオン
  • ②分子
  • ③同位体
  • ④陽イオン
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正解 ④陽イオン
解説
原子は、正の電気をもつ原子核と、負の電気をもつ電子からできており、ふつうは正負がつり合って電気を帯びていません。原子が電子を失うと、正の電気が多くなって「陽イオン」になり、電子を受け取ると負の電気が多くなって「陰イオン」になります。たとえば水酸化ナトリウムは、水に溶けるとナトリウムイオン(陽イオン)と水酸化物イオン(陰イオン)に分かれます。このように水に溶けてイオンに分かれることを「電離」といいます。

他の選択肢が不適切な理由
・陰イオン:原子が電子を受け取って、負(マイナス)の電気を帯びた粒子です。塩化物イオンなどがあります。
・分子:いくつかの原子が結びついたひとまとまりの粒子で、全体として電気を帯びていません(水、アンモニアなど)。
・同位体:陽子の数が同じで中性子の数が違う原子どうしのことで、電気を帯びた粒子の名前ではありません。

覚え方のポイント
「電子はマイナス。失えばプラス(陽)、もらえばマイナス(陰)」と覚えます。金属の原子(ナトリウム、カリウム、銀など)は陽イオンになりやすく、塩素などは陰イオンになりやすいことも、識別の反応を理解する土台になります。
問50-3

物質の量を表す単位「mol(モル)」の説明として、正しいものはどれか。

  • ①6.0×10の23乗個の粒子のまとまり
  • ②溶液1 Lの中に溶けている物質の質量
  • ③物質1 cm3あたりの質量を表す量
  • ④溶液100 gの中に溶けている物質の質量
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正解 ①6.0×10の23乗個の粒子のまとまり
解説
原子や分子はとても小さいので、1個ずつ数えるのではなく、6.0×10の23乗個(アボガドロ定数)をひとまとまりにして「1 mol」と数えます。鉛筆12本を「1ダース」とまとめて数えるのと同じ考え方です。1 molの物質の質量は、原子量や分子量に g をつけた値になります(たとえば水 H2O は分子量18なので、1 molは18 g)。物質量(mol)は、化学反応でどれだけの物質が反応するかを計算するときの基本の単位です。

他の選択肢が不適切な理由
・溶液1 L中の物質の質量:質量で表した濃度(g/L)の説明です。1 L中の物質量(mol)で表したものは「モル濃度(mol/L)」といいます。
・物質1 cm3あたりの質量:「密度」の説明です。
・溶液100 g中の物質の質量:「質量パーセント濃度(%)」の説明です。

覚え方のポイント
「mol=粒の数のまとまり」「mol/L=1 L中に何 mol」「%=100 g中に何 g」と、単位の意味を言葉で説明できるようにしておきます。濃度の計算は基礎化学の分野で詳しく練習しますが、まずは単位が何を表すかをしっかりつかみましょう。
問60-3

濃度の単位として使われる「1 ppm」が表す割合はどれか。

  • ①100万分の1
  • ②100分の1
  • ③1000分の1
  • ④10億分の1
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正解 ①100万分の1
解説
ppm は「parts per million」の略で、「100万あたりいくつか」を表す単位です。つまり 1 ppm は100万分の1です。%(パーセント)が100分の1を表すので、1 ppm は1%の1万分の1に当たる、とても小さな割合です。たとえば水1 kg(1,000,000 mg)の中に1 mgの物質が溶けていれば、およそ1 ppmになります。ppm は、環境中や作業場の空気中に含まれるごく低い濃度を表すときによく使われます。

他の選択肢が不適切な理由
・100分の1:これは 1%(パーセント)です。
・1000分の1:これは 1‰(パーミル)という別の単位で表される割合です。
・10億分の1:これは 1 ppb(parts per billion)で、ppm のさらに1000分の1です。

覚え方のポイント
「per cent=100あたり、per million=100万あたり」と、英語の意味から覚えると確実です。1%=10,000 ppm という換算も、基礎化学の計算問題で役立ちます。
問70-3

25℃の水溶液のpHに関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ①pHが7より小さいほど、酸性が強い
  • ②pHが7のとき、水溶液は中性である
  • ③pHが7より大きいと、塩基性を示す
  • ④pHが0に近づくほど、中性に近づく
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正解 ④pHが0に近づくほど、中性に近づく
解説
pH(ピーエイチ、水素イオン指数)は、水溶液の酸性・塩基性(アルカリ性)の強さを0〜14程度の数字で表したものです。25℃では、pH 7が中性で、7より小さいと酸性、7より大きいと塩基性です。酸性は数字が小さくなるほど強く、pHが0に近い水溶液は非常に強い酸性を示します。したがって「pHが0に近づくほど、中性に近づく」が誤りです。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい記述です)
・pHが7より小さいほど酸性が強い:pHが1小さくなると、水素イオンの濃度は10倍になります。
・pH 7は中性:純粋な水は25℃でpH 7です。
・pHが7より大きいと塩基性:水酸化ナトリウム水溶液やアンモニア水は塩基性を示します。

覚え方のポイント
「7が真ん中、小さいほど酸っぱい(酸性)、大きいほどぬるぬる(塩基性)」と覚えます。毒劇物の廃棄では、酸やアルカリを中和して中性(pH 7付近)に近づけることが基本になるので、pHの感覚はそのまま取扱いの理解につながります。
問80-3

物質と、その水溶液の性質の組合せとして、誤っているものはどれか。

  • ①硫酸:塩基性
  • ②塩化水素:酸性
  • ③アンモニア:塩基性
  • ④水酸化ナトリウム:塩基性
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正解 ①硫酸:塩基性
解説
硫酸(H2SO4)は水に溶けると水素イオンを出す強い酸で、水溶液は酸性を示します。したがって「硫酸:塩基性」が誤りです。一般に、水に溶けて水素イオンを出す物質を「酸」、水酸化物イオンを出したり水素イオンを受け取ったりする物質を「塩基」といいます。塩基のうち水に溶けやすいものを「アルカリ」とも呼び、その水溶液の性質をアルカリ性(塩基性)といいます。

他の選択肢が不適切な理由
(いずれも正しい組合せです)
・塩化水素:水溶液(塩酸)は強い酸性を示します。
・アンモニア:水に溶けると一部が水と反応して水酸化物イオンを生じ、弱い塩基性を示します。
・水酸化ナトリウム:水溶液は強い塩基性(アルカリ性)を示します。

覚え方のポイント
「酸」の字がつく物質(塩酸・硫酸・硝酸・蓚酸)は酸性、「水酸化〜」やアンモニアは塩基性、と名前から大まかに判断できます。漏えい時に、酸には消石灰やソーダ灰(塩基)、アルカリには希酸を使って中和するのは、この性質の組合せによるものです。
問90-3

硫酸の化学式「H2SO4」の中の「H2」の「2」が表している内容として、正しいものはどれか。

  • ①硫酸の分子が、2個集まっていること
  • ②1分子の中に、水素原子が2個あること
  • ③硫酸の濃度が、2 mol/Lであること
  • ④水素分子が、2 mol含まれていること
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正解 ②1分子の中に、水素原子が2個あること
解説
化学式では、元素記号のすぐ後ろ(本来は右下)に書かれた数字が、その原子の個数を表します。H2SO4 は、硫酸1分子の中に水素原子(H)が2個、硫黄原子(S)が1個、酸素原子(O)が4個含まれていることを表しています。数字が書かれていない元素は1個です。化学式は、物質の量や濃度を表すものではなく、物質の「組み立て」を表しているものです。

他の選択肢が不適切な理由
・分子が2個集まっている:分子の個数は、化学式の前に数字をつけて「2H2SO4」のように表します。
・濃度が2 mol/L:濃度は化学式とは別に「2 mol/Lの硫酸」のように書き表します。
・水素分子が2 mol:化学式の数字は物質量(mol)を表しません。また、硫酸の中に水素分子(H2)がそのまま入っているわけではありません。

覚え方のポイント
「右下の数字は原子の数、前の数字は分子の数」と覚えます。Ca(OH)2 のように括弧がある場合は、括弧の中のまとまり(OH)が2つあるという意味です。化学式が読めると、分子量の計算もできるようになります。
問100-3

炭素原子を骨組みとする化合物を「有機化合物」という。次のうち、有機化合物に当たるものはどれか。

  • ①塩酸
  • ②メタノール
  • ③水酸化ナトリウム
  • ④アンモニア
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正解 ②メタノール
解説
有機化合物とは、炭素原子(C)を骨組みにして、水素・酸素・窒素などが結びついた化合物の総称です(一酸化炭素や炭酸塩などの簡単なものは除くのが一般的です)。メタノール(CH3OH)は炭素を含むアルコールの一種で、有機化合物です。毒劇物の試験では、トルエン、クロロホルム、ホルムアルデヒド、フェノールなど多くの有機化合物が登場し、燃えやすい物が多いことが、無機化合物との大きな違いになっています。

他の選択肢が不適切な理由
・塩酸:無機化合物である塩化水素(HCl)が水に溶けた水溶液で、炭素を含みません。
・水酸化ナトリウム:NaOH で炭素を含まない無機化合物です。
・アンモニア:NH3 で炭素を含まない無機化合物です。

覚え方のポイント
化学式に C が入っていれば有機化合物の可能性が高い、と考えると判断しやすくなります。有機化合物は燃えるものが多いので、廃棄では燃焼法が使われることが多く、無機の酸やアルカリは中和法、というように、分類と取扱いが結びついています。

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※本ページの問題・解説は、生成AI(人工知能)を活用して作成しています。

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